特殊清掃「戦う男たち」非難民を更新いたしました。
かつてなかったほどの最悪の事態になっているコロナ第四波。
うろたえる国・自治体、疲弊する医療体制、苦境にあえぐ民、他人事の民・・・混迷を極めている。
ただ、この災難は、「歴史」であり「摂理」である。
いつかは過去のものとなり、何かしらの意味を残すはず。
とはいえ、その真っ只中にいるうちは、そんな捉え方をする余裕はない。
苦境にある人は 日々をただ耐え、平和にある人は 日々を少しでも楽しもうとする。
人々の自制心はどこへ行ってしまったのか・・・
あれほど自粛が呼びかけられていたのに、先般のGWで見かけた光景は、自宅に避難するどころか、“コロナ前”を彷彿とさせるようなものが多かった。
各高速道路AMの下り、PMの上りは、軒並み大渋滞。
レジャー施設は、臨時駐車場が用意されるほど車が集まり、人気の飲食店の前には、客が列をつくっていた。
身近なところの大型ショッピング施設や商店街、公園や河川敷にも多くの人が繰り出していた。
ほとんどの人が、色々な言い訳を用意して「このくらいなら大丈夫だろう」と出かけているのだろうが、人と人との距離が近いのは明らか。
感染力は強いといわれる変異ウイルスも“我関せず”で、結構な密状態。
崩壊しつつある医療体制も、人が死んでいることも、どこか別世界の出来事のように捉えているように見える。
これじゃ、感染者が減るわけもなく、緊急事態宣言を解除しようもない。
そういった光景を眺める私も、もはや、以前ほどの憤りは覚えず、ただただ、諦めの気持ちで溜息をつくばかり。
「感染するのが先か、ワクチン接種が先か」といった瀬戸際に追いやられるのも、そう遠いことではないような気がする。
もともと、私の生活スタイルは地味なもので、自粛じみたもの。
だから、自粛疲れも自粛ストレスはほとんどないつもりでいるけど、はじけたくなるような、何ともいえない“ムシャクシャ感”に苛まれることはある。
何か、楽しいことをしたくなったり、この日常から離れて、遠くに出かけたくなったりする。
だから、宣言下でも出かけてしまう人達の気持ちもわからなくはない。
しかし、不要不急の外出は控えるのが昨今のマナー、社会の一人としての義務であり責任である。
で、結局、仕事以外で出かけるのは、地元のスーパーくらいにとどめている。
ただ、このストレスは、誰もが秘める“人間悪”として、思わぬかたちで、いらぬ方向に噴出することがある。
誰かを非難することも、その一例。
不要不急の外出をする人、営業自粛要請に従わない飲食店、路上飲みをする人、現実に目を向けずオリンピックをやろうとしている人、迷走する政治家etc・・・
そして、非難・偏見・差別・争い・暴力etc・・・そこから、色んな罪悪も生まれている。
自身を省みると、私も、常に、誰かを責め、誰かを悪者に仕立て上げようとしている。
かつて、コロナ禍は非日常だった。
しかし、現在、コロナ禍は日常になっている。
悪いのは誰でもなくコロナウイルスなわけで、ここまできたら、私のような一個人が、チマチマと誰かを責めたって、何の解決にもならない。
社会の秩序を乱す者やルールを守らない者は、正当な権限を有する者が取り締まればいい。
そして、「言論の自由」は、もっと正々堂々と行使すればいい。
もう、この不自由な世界を、現実として受け入れるしかない。
そして、この“日常”の上に、ありきたりの毎日を、平々凡々とした毎日を・・・平和な毎日をつくっていくしかない。
だから、私は、非難ばかりするのではなく、不安ばかり呷るのではなく、もっと建設的なスタンスをとるべきではないかと思い始めた。
それが、社会のためであり、ひいては、自分のためでもあると思うから。
訪れた現場は、住宅地に建つ木造二階一戸建。
案件は、いわゆる猫屋敷。
異臭は屋外にも漏洩。



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