特殊清掃「戦う男たち」夢の跡(後編)を更新いたしました。
夢の跡(後編)
取り引きのある不動産会社から相談が入った。
その内容は、
「社有マンションで自殺が発生」
「発見が遅れたため、部屋は相当に汚れているはず」
「故人は大学生で、両親を交えて協議することになっている」
「事前に現地調査を済ませたうえで、その協議に加わってほしい」
といったもの。
自殺案件は話がスムーズにまとまらないことも少なくなく、依頼の内容は心情的にやや難儀なもの。
ただ、懇意にしている担当者からの頼みでもあり、無碍な対応はできない。
まずは依頼通りに動くことにし、“あとは、野となれ山となれ”と思考をチェンジ。
“野”でも“山”でも“ハイキング”の経験は豊富なので、「なんとかなる」と半分開き直って、「伺います」と返答した。
訪れた街は、「住みたい街ランキング」で常に上位にある東京の某市。
目的の現場は、人気駅の近くに建つ賃貸マンション。
かなりの好立地で、賃料が高額であることはヨソ者の私でも容易に察しがついた。
私は、1Fエントランスで待ち合わせた担当者から鍵を預かり、根回しの済んでいるマンション管理人に軽く挨拶をしてエレベーターへ。
目的の階につくと、周囲に人がいないことを確認しながら そそくさと現場の部屋へ向かい、自宅に戻って来た住人かのような淀みない動きで開錠。
素早く かつ最狭にドアを引き
・・・



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