特殊清掃「戦う男たち」 薄情者を更新いたしました。
薄情者
先月末、私は、高齢男性が孤独死し腐敗した現場に出向いた。
1DKの老朽アパートで、トイレからDKにかけて重汚染が発生しており、その特殊清掃をするためだった。
アパートは、古い家が軒を連ねる袋小路の最奥にぼんやり建っていた。
普段、その袋小路に立ち入ってくるのは、郵便配達や宅配、公共料金の検針員など、一目みれば素性のわかる人達ばかり。
しかし、私の風体は“何屋”なのかわからない。
わかるのは、“くたびれた中年男”であること、“何かしらの肉体労働者”であることくらいだった。
その日は割と涼しく、アパートの隣々宅の玄関先に近所のおばあさんが三人集まって井戸端会議をしていた。
一人のおばあさんが、目と鼻の先にいる私に「おにいさん、何の用?」と訊いてきた。
「そこでちょいと腐乱死体が出て、その掃除にきたんです」なんて言えるわけはなく、とりあえず、「ちょっと、奥のアパートに用があって・・・」と返答。
すると、「〇号室?」「〇〇さんのとこ?」と興味深げに訊いてきた。
そこで孤独死が発生したことは、とっくに周知の事実になっているらしかった。
あとは
・・・



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