ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
解体 内装工事 特殊清掃 ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭 害虫駆除
孤独死現場の特殊清掃事例まとめ編⑧
部屋の住人が孤独死し、その遺体が深刻な状態にまで腐敗してしまった案件。
「考える葦」である人間の身体といえども、「動物の肉」であることには違いない。
ということは、その本体が命を失い、それを構成する細胞が死滅してしまうと、当然、その肉も傷み腐ってくる。
ただ、そこが自然の中、つまり、虫や動物、草木や土のある環境であれば、分解されたその肉体は、虫・植物・微生物などの営みによって、徐々に自然(土壌)に還っていく。
しかし、そこが、家屋等の人工構造物である場合、状況はまったく異なる。
遺体は、腐敗・分解されていくものの、還るところがない。
内装建材・建物設備には、それを受け入れて消化する能力はなく、凄惨なカタチで残留するのみ。
結果、事態の収拾にあたっては、内装建材にまで手を入れなければならないケースが多いのである。
①一軒家で孤独死【東京都杉並区】
孤独死現場の問題はヒューマンケアへお任せ!
現場は、郊外に建つ古い一軒家。
そこで一人暮らしをしていた老人が、二階の一室で孤独死。
無職の年金生活者で、持病により身体も弱めていたらしく、社会とのつながりは希薄。
近所に親しく付き合っている人もいなければ、家を訪ねてくる人もほとんどなし。
強烈な異臭を放っていたものの、隣の家とは距離もあり、しかも、二階だったため、他人の鼻には届かず。
仕方のないことだったが、そういう環境で発見は遅れ、遺体は長く放置され、腐敗が進行。
結果として、二階の窓にハエがたかるようになって、はじめて、周囲に異変が知れたのだった。
遺体の腐敗はかなり進行しており、身体の大部分が溶解液状化。
腐敗体液が床の広範囲に流れ出し、更に、床材に浸透。
床のフローリング材は、ある程度の耐水性はあるのだが、大量かつ長期間に渡って留まっていた遺体液に対しては無力も同然で、著しく汚損・腐食。
同時に、当室をはじめ、二階の全室には著しい悪臭が付着。
窓際には、黒山になるくらいに無数のハエ死骸が転がっており、それが、現場の悲哀に輪をかけていた。
故人に遺族はいたが、皆、遠方に居を構えており、当家屋に次に居住する者はおらず。
また、老朽家屋でもあるため、この後は、空き家として放置されるか、取り壊されるのみ。
誰も住む予定がない家屋だから、手間と費用をかけて原状回復させる必要はない。
そうは言っても、そのままでは、不衛生極まりないし、周辺住民の心象を害するおそれもある。
とりあえず、近隣に迷惑をかけないくらいまで、また、不動業者や解体業者が入室できるくらいまでの特殊清掃・消毒・消臭を実施することになった。
当初の予想通り、フローリングの腐食は著しく、特殊清掃後でも遺体痕は残留。
同時に、そこからは低異臭も発生。
もちろん、誰かが暮らせるまでの状態にはならなかったが、ただ、その異臭は、周辺に迷惑をかけるようなレベルではなく、そのままにしておいても家屋内だけでおさまる問題だった。
しかし、遺族は、部屋に遺体の汚染痕が残っていることに困惑。
衛生的な問題や異臭の心配だけでなく、「遺体痕をきれいにすることが故人の供養にもなる」という考えもあったよう。
結局、遺族の要望によって、この部屋のフローリングは全面的に解体撤去することに。
表装はもちろん、汚染が浸透していた下地も部分的に解体。
そして、穴の空いた部分には、新しい板を入れ、その後の立ち入りに危険がないようにした。
ここまですると、漂っていた低異臭も、ほとんど消失。
始めは躊躇していた遺族も難なく入れるように。
現地での最終日、遺族は、「人が亡くなるのは淋しいことですけど、仕方のないことでもありますね・・・」と感慨深げにし、「大変お世話になりました」と深々と頭を下げてくれたのだった。
作業場所 | 一軒家(3DK) |
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依頼内容 | 特殊清掃・消臭消毒・遺品整理・不要物の処理・室内の供養 |
作業時間 | 延べ3週間 |
作業人数 | 延べ10名 |
作業料金 | 450,000円(税抜き) |
杉並区周辺の対応地域
中野区 渋谷区 三鷹市 武蔵野市 世田谷区 練馬区
②ゴミ部屋での孤独死【東京都足立区】
特殊清掃は専門業者のヒューマンケアへ!
現場は、1Kの賃貸アパート。
ゴミ部屋に近い状態で、更に、その中で住人が孤独死。
故人は、部屋に敷かれた布団に横たわった状態で死去。
発見されるまでには、かなりの日数が経過しており、その腐敗進度は重度。
溶解した遺体からは、大量の腐敗体液が発生し、敷布団に浸透。
更には、敷布団では受け止めきれないものが、その下に床にまで到達していた。
また、無数のウジ・ハエの発生。
同時に、部屋中、著しい悪臭が充満。
凄惨かつ不衛生極まりない状態に。
更に、もともと、この部屋は、ゴミだらけ。
故人の暮らしぶりは、かなり雑だったようで、ほぼゴミ部屋。
並のルームクリーニング業者では、手のつけようがないくらい、手強いことになっていた。
そこで声がかかったのが当社。
始めに現地調査をした段階で、すぐに結論は見えた。
この部屋は、内装を造り替え、すべての建具や設備も入れ替えないと復旧できないと判断。
となると、1Kとはいえ、それには、結構な工期と費用がかかる。
しかし、あまりの惨状だったものだから、当方への依頼者である遺族と大家もそのことは覚悟。
当方から、その理由を説明すると、いくつかの質問をしたのみで納得してくれた。
依頼者の正式な要請を受けて、当方は、特殊清掃を皮切りに作業を開始。
部屋には、遺体系を筆頭に、ゴミ系、害虫系の不衛生物が大量。
それらは、内装建材や水周設備を著しく汚損。
故人がいた布団も、腐敗体液でグッチョリ。
それは、敷布団を浸透通過し、フローリングまで汚染。
敷布団の四角い型のまま、フローリングは腐食・変色していた。
一旦、空室になった部屋を綿密に調査。
そのままクリーニングのみで復旧できないことは一目瞭然だったが、どこまでのレベルの改修が必要なのかを判断するために。
しかし、結局のところ、当初の目算通り、全面解体は免れないことに。
そして、床も天井も壁も、何も残ってないところ、一から新装・造作することになった。
これには、相応の費用と期間がかかった。
それでも、かけた費用と時間は大いに効果があり、工事が終わった部屋は新築状態に。
その上、「事故物件」ということで、地域相場に比べて、やや割安の家賃を設定。
すると、新たな入居希望者はすぐに現れ、依頼者も一安心。
「色々ありましたけど、これで、やり直せます」と、当方の仕事に満足してくれたのだった。
作業場所 | 1Kの賃貸アパート |
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依頼内容 | ゴミの分別梱包・搬出、特殊清掃、消臭消毒、解体、原状回復工事 |
作業時間 | 3ヶ月(リーフォーム含む) |
作業人数 | 10名(解体リフォーム含まず) |
作業料金 | 270,000円(税別)解体リフォーム含まず |
足立区周辺の対応地域
葛飾区 北区 荒川区 川口市 草加市 八潮市 墨田区
ヒューマンケアの事例紹介Example
ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭
ゴミ部屋の片づけ事例まとめ編⑥
賃貸マンションに大量のゴミを溜めてしまった案件。
一般には「ゴミ屋敷」とか「ゴミ部屋」などと言われるものだが、一般の人には、どういう事情があったゴミを溜めてしまうのか、どういう経緯でゴミが溜まってしまうのか、理解に苦しむところがあると思う。
しかし、それが何であれ、その人その人に「理由」があるはず。
根底には「面倒」という怠け心があるのかもしれないけど、それも、人が持つ一つの「性質」だったりして、ゴミ部屋に携わると、人それぞれの、「否定しきれない人格」というか、「個性」が垣間見えることもある。
もちろん、反社会的行為はいけないし、他人に迷惑をかけてもいけないし、肯定できることでもないのだが、依頼者と良好な関係を築く上でも、作業を円滑に進める上でも、当人にしかわからない、または、当人にもわからない事情や経緯があるところに目を向けることが大切なのではないかと思う。解体 内装工事 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
玄関の特殊清掃と消臭事例まとめ編⑪
住人が賃貸物件の玄関で亡くなり、しばらく放置されてしまった案件。
人生の終わりは、いつ どこで どういうかたちで訪れるかわからない。
相対的な確率で考えると、「老人や傷病の床にある人の方が亡くなりやすい」と言えるのかもしれないけど、それは絶対的なものではない。
言うまでもなく、特に病気もケガもない赤ん坊・幼児・子供・若者だって、常に、命を失う可能性をはらんで生きている。
事実、事件・事故・自然災害・戦乱などで、命を落としている人のニュースは、日々、途絶えることがない。
こういった特段の事情のない、日常生活においても同様。
体調が急変して亡くなった事案では、「昨日まで元気にしていたのに・・・」「さっきまでフツーにしていたのに・・・」といったケースがざらにある。
本件でも、故人は、亡くなる直前まで健常に暮らしていたはずで、実のところ、その死に一番驚いているのは、亡くなった本人なのかもしれない。