ヒューマンケアの事例紹介Example
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特殊清掃 消毒・消臭
浴室の特殊清掃事例まとめ編③
孤独死の後、重度に遺体が腐敗してしまった案件。
住居には、生活の用途に合わせて、色々なスペースや設備がある。
そして、一口に「孤独死」と言っても、皆が、寝室のベッドや布団に横になって亡くなったり、居間などの居室で亡くなったりするわけではない。
玄関で亡くなる人、廊下で倒れる人、台所で見つかる人、現実には、様々なケースがある。
そして、風呂で亡くなる人もおり、これも、決して珍しいケースではない。
冬場、高齢者の浴室での事故もその一つ。
体調が急変し、自分ではどうしようもできなくなるわけだから、仕方がない。
とはいえ、寝室や居間と比べると、発見されにくい場所でもあるため、遺体の腐敗損傷も激しくなる傾向にあり、また、浴槽設備の汚染もともなうため、特殊清掃の難易度も高くなるのである。
①浴室孤独死・特殊清掃【東京都新宿区】
浴室内での事件事故はお任せください!
現場は、住人所有の高級マンション。
その浴室で、孤独死が発生。
一人暮らしをするには贅沢な間取りであったが、故人は独居。
ビジネスの才能があったのだろう、仕事はフリーランス。
結局のところ、日常生活の中、身近なところにいる人はおらず。
したがって、発見されるまでには、おのずと時間がかかった。
残念なことに、遺体は浴槽の湯に浸かったまま。
しかも、浴槽には湯温を維持する機能がついており、亡くなった後も継続して稼働。
どれくらいの日数を稼働していたのか分からなかったが、異物を大量に吸い込んで故障したのか、緊急停止したのか、警察が駆けつけたときは、機械は停止し、水温も平温に低下していた。
それでも、遺体は充分に腐敗溶解し、それが凄まじい惨状をつくりだしていた。
浴槽にはたっぷりの汚水。
そして、そこからは、凄まじい異臭。
居室死亡と異なり、浴室死亡の異臭は、生臭いような独特の臭気。
慣れているから嘔吐するようなことはないし、もし、耐えられなければ専用マスクを着ければいいのだけど、それでも、なかなかキツいものがあった。
また、ニオイもさることながら、浴槽にたまった汚水も尋常ではないレベル。
表面数ミリは黄色の脂で覆われ、その下もひどく濁って視界ゼロ。
手を入れたくないのは山々なれど、そんなこと言ってたら仕事にならず。
少しだけ手を入れ、ゆっくり動かしてみると、正体不明の物質が浮遊。
それは、遺体の一部、または遺体から溶け出したものに決まっていた。
上層がそのレベルなら、底の方は、もっと深刻なはず。
おそらく、汚泥のようになった沈殿物が堆積しているはず。
もちろん、汚染は浴槽だけでとどまっているはずはなく、給湯設備内部も著しく汚損しているはずで、清掃消毒のみで、この浴槽設備を再生させるのは不可能。
浴室ごと全解体した上での造り直しは必至。
そうは言っても、このままでは改修工事のしようがないし、被害(異臭)は他室にも及びかねない。
何より、遺族も気持ちが悪がって近づけない有様で、当方で何とかするしかなかった。
この特殊清掃が過酷を極めたことは言うまでもない。
単に、「汚い!」とか「臭い!」といったところではおさまらず、目の前には、恐ろしいまでの光景が次から次へと出現。
それでも、請け負った作業を完遂すべく奮闘。
その甲斐あって、ある程度の異臭は残ったものの、外観上、浴槽はきれいに復旧。
作業前の状況を知らない遺族だったが、それでも、過酷な作業を察してくれ、「お陰様で、部屋に出入りできるようになったので、遺品の整理をすすめることができます」と安堵の表情を浮かべてくれたのだった。
作業場所 | 高級マンション・浴室 |
---|---|
依頼内容 | 特殊清掃・消臭消毒・配管高圧洗浄 |
作業時間 | 特殊清掃・3時間、消臭・2週間 |
作業人数 | 延べ3名 |
作業料金 | 158,000円(税抜き) |
新宿区周辺の対応地域
千代田区 港区 文京区 豊島区 中野区 渋谷区
②風呂場で孤独死【東京都足立区】
孤独死・孤立死が発生!連絡はこちらへ 0120-74-4949
現場は、公営団地の一室。
その浴室で高齢の住人が急死。
年金生活の一人暮らしで、すぐに異変に気づく者はおらず、発見は遅延。
しかも、故人は浴槽に浸かったままで、当然、その間に、肉体は変容。
結果として、深刻なまでに腐敗が進んでしまった。
故人は、普通に近所付き合いをしていた。
周りにも高齢の独居者が多く、わりと頻繁に顔を合わせて世間話に花を咲かせたりしていた。
したがって、気の毒なほど孤独な生活を送っていたわけでもなかった。
が、そうは言っても、独居は独居。
自宅にいるときは一人きりだから、自分ではどうにもできない異変が起こったときは、もう諦めるしかない。
そして、現実に、それは起こってしまった。
発見のきっかけは、しばらく、故人の姿が、誰の目にも見かけられなくなったこと。
それが2~3日のことだったら、周囲の誰も、気に留めなかったかもしれない。
ただ、それが4~5日になると、「そういえば、最近、見かけないね・・・」と、話の種になるように。
心配した住人友達がインターフォンを押しても応答はなし。
あわせて、旅行や入院の予定も、誰も聞いておらず。
高齢独居が多い団地につき、「孤独死」については、世間一般の感覚より敏感な人達が多かったのだが、結局、故人の死が気づかれるまでには数日かかってしまい、その結果、変わり果てた姿で発見されたのだった。
仕事を依頼してきたのは、離れて暮らす故人の娘。
親子関係は良好だったが、顔を会わせるのは盆暮くらいで、特段の用でもないかぎり電話もせず。
もちろん、高齢につき、その生活や体調が気にならなくはなかった。
そうは言っても、依頼者には依頼者の家族があり生活がある。
遠く離れて暮らしているうえは、いくら想いがあっても世話を焼くには限界がある。
また、「もっと、こまめに連絡をとり合っておけばよかった・・・」と悔やんでも、健常に会話ができているうちに死を予感することは不可能。
結局のところ、寂しいことであっても、悲しいことであっても、故人の死は防ぎようがなく、また、早期に発見することも難しく、こうなってしまったことも、「やむを得ない」と諦めるしかないものと思われた。
浴槽にたまった汚水はひどく汚濁。
残念なことに、身体の一部も溶け出して、凄惨な状態に。
更に、著しい悪臭を放出。
とにかく、どんなに掃除をしても、こういうことになった浴槽設備を再利用することは不可能。
しかし、できるかぎりの清掃・消臭・消毒をした上でないと、改修工事に入れない。
本件では、そのための特殊清掃を施工。
求められなかったため、ニオイをきれいに消すところまではいかなかったが、見た目は、ほぼ原状に戻すことができた。
きれいになった浴室を見た遺族(依頼者)は、どことなく安心したよう。
寂しげな表情を浮かべながらも、「本人(故人)もホッとしてると思います・・・」と、要望通り終わった仕事に礼を言ってくれたのだった。
作業場所 | 都営住宅 |
---|---|
依頼内容 | 浴槽の特殊清掃・消臭消毒 |
作業時間 | 延べ2週間 |
作業人数 | 3名 |
作業料金 | 98,000円(税抜き) |
足立区周辺の対応地域
葛飾区 北区 荒川区 川口市 草加市 八潮市 墨田区
ヒューマンケアの事例紹介Example
解体 内装工事 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
玄関の特殊清掃と消臭事例まとめ編⑪
住人が賃貸物件の玄関で亡くなり、しばらく放置されてしまった案件。
人生の終わりは、いつ どこで どういうかたちで訪れるかわからない。
相対的な確率で考えると、「老人や傷病の床にある人の方が亡くなりやすい」と言えるのかもしれないけど、それは絶対的なものではない。
言うまでもなく、特に病気もケガもない赤ん坊・幼児・子供・若者だって、常に、命を失う可能性をはらんで生きている。
事実、事件・事故・自然災害・戦乱などで、命を落としている人のニュースは、日々、途絶えることがない。
こういった特段の事情のない、日常生活においても同様。
体調が急変して亡くなった事案では、「昨日まで元気にしていたのに・・・」「さっきまでフツーにしていたのに・・・」といったケースがざらにある。
本件でも、故人は、亡くなる直前まで健常に暮らしていたはずで、実のところ、その死に一番驚いているのは、亡くなった本人なのかもしれない。特殊清掃 消毒・消臭
孤独死部屋の特殊清掃と消臭事例まとめ編㉟
そこに暮らしていた住人が孤独死し、そのまま時間がたってしまった案件。
一件は、賃貸アパートの一室。
腐敗した遺体による汚染は、周囲の家財を巻き込んで、床に拡散。
遺体液が浸み込みにくい床材のため、その分、大きく広がっていた。
もう一件は、古い木造住宅の一室。
畳敷きの和室で、畳の上にはカーペット。
畳もカーペットも、共に遺体液を吸収しやすく、それを充分に吸い込んで腐食。
故人の姿がリアルに感じられるくらい、凄惨な光景をつくり出していた。
もちろん、二件の部屋には、著しい異臭が充満。
一口に「孤独死」と言っても、当然、亡くなった人も違えば、その現場も違う。
にも関わらず、放たれるニオイは同じ系統。
他の動物や食肉とは異なる人間特有のニオイ。
嗅ぎなれたニオイながら、ふと、「動物や食肉と何が違うのだろう・・・」と怪訝に思い、また、「“人間”という生き物は、いい意味でも悪い意味でも特別なのだろうか・・・」と不思議に思うときがある。解体 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死部屋の特殊清掃事例まとめ編㉖
住人が孤独死し、しばらく放置され、その身体の腐敗が進んでしまった案件。
一件は賃貸アパート、もう一件は一軒家だったが、故人が倒れていたところの床材は、二件とも木製フローリング。
これは、畳やカーペットとは違い、特殊清掃によって、表面に付着した遺体発生の不衛生物は、ある程度除去できる。
軽症の場合は、何の痕も残らず、何事もなかったかのようにきれいになることもある。
しかし、多くの場合、多少なりとも、床材自体に体液が浸み込んでいる。
これが、床材に変色シミを発生させ、重症の場合は腐食まで発生させる。
とにもかくにも、軽症だろうが重症だろうが、衛生的・臭気的、そして、精神的な問題は残ってしまう。
したがって、最終的には、床材を貼り換える工事が必要となり、これを避けて通ることはできないのである。