老朽家屋の片づけはヒューマンケアにお任せください！

現場は、古い木造住宅。

そこで、一人暮らしをしていた住人が孤独死。

もともと、その界隈では“変わり者”とされていたようで、近所との付き合いはほとんどなし。

近所の人と道で会っても挨拶もしないような人で、故人と進んで関わろうとする人はおらず。

親族はいたようだったが、皆、付き合いらしい付き合いはなく疎遠な関係。

そんな環境、そんな境遇で暮らしていた故人の周囲には、その身に起こった異変に気づく者はいなかった。

長く放置されたことによって、遺体は重度に腐敗。

それによる汚損も深刻だったが、それ以前に、この家はゴミ屋敷の状態。

掃除はもちろん、整理整頓はまったくできておらず、そこら中、ゴミだらけ。

遺体痕を掃除するにしても、周辺のゴミが邪魔になって作業が阻まれるような始末。

更に、それらのゴミは遺体液で汚染されおり、ゴミ以上の特級ゴミに。

その始末には、相応の労力とストレスが伴った。

作業を依頼してきたのは、遠縁の親戚。

家財や建物は無価値で、処分や解体する費用がかかるばかりの代物。

しかし、その立地は悪くなく、土地については財産価値あり。

特殊清掃・消臭消毒を施し、家財・ゴミを処分し、家屋を解体撤去する費用を差し引いても赤字にはならなそうで、親戚一同は、そこのところを計算したうえで、血縁者としての道義的責任を果たそうとしているようだった。

どちらにしろ、故人が置いて逝ったこの家は、売却・解体される運命にあった。

ということは、余計な清掃や修繕は不要。

無駄な費用は抑え、必要のない作業は省略。

ただ、遺体痕が露骨に残っていると、売却や解体に支障があるので、その辺の処理に注力。

とても、誰かが新たに生活できるまできれいにすることはできなかったが、静かに故人を偲べるくらいの落ち着きは取り戻すことはできた。

しかし、親戚達は、かなり淡泊。

「冷淡」ということはなかったが、極めて冷静。

故人の死をひどく悼んでいる様子はなし。

ただ、生前の付き合いがほとんどなかったわけだから、仕方がない。

また、この老朽家屋に想い出を持つ人もおらず。

取り壊される運命にあることについても、特段の感情もないようだった。

それでも、故人の後始末に動くだけの「情」は持ち合わせていたわけで、そこのところには、人としてホッとさせられるものがあった。

故人が生きていた日々も、既に遠い過去。

無人となった家屋とともに、あとは、時と共に消えていくのみ。

万物は、「時間」という運命の支配下にあるわけだから仕方がないことだけど、古ぼけた家屋が空き家になった様には、人間にはどうにもできない無常と、何とも言えない寂しさを覚えたのだった。

横須賀市周辺の対応地域

横浜市　逗子市　三浦市　三浦郡葉山町 　千葉県富津市（海上を隔てて隣接）

孤独死現場の特殊清掃・消臭はヒューマンケアにお任せください！

現場は、賃貸マンションの一室。

「ゴミ部屋」というほどではなかったが、部屋には足の踏み場もないくらいに大量の家財が。

細かな物も乱雑に置かれていた。

事情があってのことか、もっと広いところから引っ越してきて、無理矢理、１Rに詰め込んだ感じ。

あと、いつも同じ弁当ばかり食べていたのか、積み上がった弁当容器も目を引いた。

とにもかくにも、窮屈な上に、生活もしにくかっただろうと思われた。

遺体痕はベッド脇の床に付着。

具合が悪ければベッドに横になっていただろうに、そこではなくベッド脇ということは、体調が急変し、何の対処もできないうちに倒れてしまったということか・・・

腐敗はそれなりに進行し、その腐敗体液はフローリングにベッタリと固着。

また、外に漏れだすほどではなかったが、相応の異臭も発生。

ただ、ウジ・ハエ等、害虫の発生は、ほとんど見受けられなかった。

遺族は、故人の両親。

生前から、部屋がゴミ部屋に近い状態になっていたことは把握。

また、警察で確認した遺体の状態から、部屋が凄惨なことになっていることも想像。

部屋には入りたくないようで、「警察から受け取った財布や携帯電話以外の貴重品があったら取り分けてほしい」と要望のうえ、作業を当方へ一任してくれた。

故人の職業は、いわゆる「フリーター」だったよう。

野次馬根性丸出しで漁ったわけではなかったが、それは、部屋に置いてあるもので自ずと判明。

ただ、以前は、某企業にサラリーマンとして勤務していたよう。

収入が下がる転職を機に、以前より家賃の安いこのマンションに越してきたのか・・・

どういう事情や経緯があってフリーターになったのか知る由もなかったけど、それが、「死」の原因にはならずとも、それを発見を遅らせる原因にはなったはずだった。

特殊清掃・遺品整理・家財処分・消臭消毒、一連の作業が終わると、ひとまず、部屋は、依頼者である両親が入れるくらいの状態になった。

余計な説明はしなかったが、二人は、床に残る不自然なシミに気づいたよう。

そこに、うな垂れるように視線を送り、小さく溜め息。

父親の何かを諦めたような顔と、母親の今にも泣きそうな顔が何とも印象的で、また、気の毒にも思えた。

二人は、「大変だったでしょう」と、働きを労ってくれ、また、「ここまできれいにしていただいてありがとうございました」と礼を言ってくれた。

そして、最後は、薄い笑みを浮かべてくれた。

例え、それが社交辞令の笑みであっても、何かしら希望らしきものを感じさせてくれ、ホッとさせてくれたのだった。

武蔵村山市周辺の対応地域

瑞穂町　立川市　東大和市　埼玉県所沢市