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特殊清掃 消毒・消臭
孤独死現場の清掃および消毒作業事例81【神奈川県横浜市港北区】
公営住宅において発生した孤独死現場の清掃および消毒作業の対応記録である。
対象となったのは、70歳代の男性。年金生活を送る単身世帯であり、当該住宅に一人で居住していた。依頼者は、故人と離婚関係にある元配偶者であり、管理事務所を通じて当社へ作業の相談があった。
発見時の状況として、故人は自宅トイレ内で便座に座ったままの姿勢で発見された。死亡推定時刻は発見時点から約5日程度経過していたものとされている。生前、降圧剤を服用していた既往があり、その点から脳梗塞等の突発的な循環器系疾患による死亡の可能性が示唆されていたが、詳細な死因については医療機関および関係機関の判断に委ねられている。
現場は公営住宅の一室であり、室内全体への腐敗臭や体液の広範な流出は確認されなかった。汚染箇所はトイレ内に限定されており、便座周辺および床面の一部に体液の付着と臭気の滞留が認められた。居室部分やキッチン、浴室など、その他の生活空間には目立った汚染はなく、通常清掃の範囲内と判断された。
管理事務所からは、「原状回復工事や特殊リフォームは不要であり、トイレ内の清掃および消毒のみを実施してほしい」との要望が事前に伝えられていた。これを踏まえ、当社では現地確認を行った上で、作業内容を「汚染箇所の清掃・除菌・消臭を中心とした限定対応」と定め、見積を提示した。
作業当日は、トイレ内を中心に作業を開始した。便座、床、壁面の一部について、体液付着が認められた箇所を専用薬剤により洗浄し、その後、消毒処理を実施した。使用した薬剤は、人体および建材への影響を考慮した業務用の除菌・消臭剤であり、必要以上に強い薬剤は使用していない。
臭気については、腐敗臭がトイレ内に限定的に残留していたため、清掃および消毒後に消臭処理を行った。強制的なオゾン処理等は行わず、空間の状況に応じた消臭対応に留めている。作業後、換気を行い、臭気が日常生活に支障をきたさないレベルまで低減されていることを確認した。
本件では、汚染範囲が限定的であったこと、建材への深刻な浸透が認められなかったことから、床材の撤去や設備交換といった大掛かりな作業は不要と判断した。結果として、清掃・消毒を中心とした対応のみで管理事務所および依頼者双方の要望を満たす形となった。
作業完了後は、管理事務所立ち会いのもと現場確認を実施し、対応内容について説明を行った。依頼者である元配偶者に対しても、作業範囲および現場状況について報告を行い、了承を得ている。
孤独死現場における対応は、汚染の程度や発見までの経過日数、居住環境によって必要な作業内容が大きく異なる。本事例のように、限定的な清掃・消毒のみで対応可能なケースもあれば、場合によっては大規模な原状回復工事が必要となることもある。
当社では、現地確認を重視し、過不足のない作業内容を提案することを基本方針としている。本件においても、必要最小限の作業を適切に行うことで、関係者の負担を抑えつつ、安全かつ衛生的な環境の回復を実現した事例である。
| 作業場所 | 公営住宅 |
|---|---|
| 依頼内容 | 特殊清掃、消臭消毒 |
| 作業時間 | 4時間 |
| 作業人数 | 1名 |
| 作業料金 | ― |
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築80年木造アパートにおける孤独死現場の原状回復事例74【東京都調布市 】
居住者は80歳を超える男性で、生活保護を受給しながら単身で生活していた。
物件は共同玄関、共同トイレ、浴室なしという旧来型の構造で、居室は6畳一間の和室であった。
身寄りはなく、日常的な交流もほとんどなかったとみられる。
死亡後、発見までには推定で約3週間が経過しており、室内には酒類の空き容器や喫煙に伴うゴミが多数残されていた。
腐敗は一定程度進行していたものの、両隣の居住者から異臭などの通報はなく、発見が遅れた点については、建物が老朽化しており隙間風が多い構造であったこと、居室同士の距離があり生活音や臭気が伝わりにくかったこと、また周辺住民も高齢で在室時間が短かった可能性など、複数の要因が重なったものと考えられる。









