ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
発見時の状況は、80歳代女性がトイレの便座に座った状態で亡くなられており、警察による検視の結果、死後約7日経過と推定されたとのことであった。
季節的要因および室内環境の影響もあり、ウジやハエなどの害虫発生は確認されなかった。汚染範囲はトイレ個室内に限定されており、便座周辺および床面に体液の浸潤が見られたが、居室部分への拡散は認められなかった。臭気はトイレ空間内に滞留している状態で、共用部への影響は軽微であった。
初日午前に入室後、全体状況を確認し、作業員2名体制で施工を開始した。まず汚染箇所の養生と作業区域の隔離を行い、体液付着部位の一次除去を実施。床材はクッションフロア仕上げであり、表面洗浄では除去困難な浸透が一部確認されたため、必要最小限の範囲で部分撤去を行った。下地合板の状況を確認したところ、構造材への影響は限定的であったため、大規模な解体工事には至らなかった。汚染部の削り取り処理後、消毒・除菌剤による一次処理を実施し、臭気低減を目的とした専用薬剤を散布。作業終了後はトイレ内を簡易密閉し、薬剤反応時間を確保した。
2日目は臭気の再確認から開始し、必要箇所に追加除菌処理を実施。その後、オゾン燻蒸処理による脱臭工程を数時間実施した。並行してトイレ室内全体の清拭を行い、最終的に廃棄物を搬出。簡易原状回復として下地養生状態での引き渡しとした。作業終了時点で臭気はほぼ感じられないレベルまで低減し、共用部への影響もないことを確認のうえ、管理会社へ報告した。延べ作業時間は2日間、実働合計約12時間であった。
作業完了後は写真付き報告書を作成し、依頼者様へ送付。オンラインにて施工内容、撤去範囲、下地構造への影響有無、臭気残存状況、今後必要となる内装復旧範囲について説明を行った。遠方在住で現地確認ができないご遺族に対しては、工程の可視化と記録の明示が重要となる。本件においても、事前説明と追加費用の有無を明確にしたことで、円滑な完了報告が可能となった。
発見まで約7日を経過していたものの、害虫発生がなく、汚染範囲もトイレ内に限定された比較的軽度のケースであった。所有物件であったため原状回復方針の決定が柔軟に行えた点も特徴である。トイレでの事案は一定数発生するが、床材や下地構造の仕様により作業内容は大きく異なる。本件では早期発見に近い状態であったことから、必要最小限の撤去と確実な除菌・脱臭処理により対応が完了した。
| 作業場所 | 自己所有マンション |
|---|---|
| 依頼内容 | 特殊清掃、消臭消毒、 |
| 作業時間 | 延べ2日 |
| 作業人数 | 延べ4名 |
| 作業料金 | ― |

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ヒューマンケアの事例紹介Example
解体 内装工事 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死現場の遺品整理事例まとめ編⑤
部屋の住人が孤独死したものの、軽症で済んだ案件。
他の生き物や食べ物と同様、命を失った人間の肉体も、放置された期間が長くなれば長くなるほど変容、つまり、腐敗し、分解されていく。
しかし、そのスピードやプロセスは、その場の状況によってまちまち。
一般的には、高温多湿の場合はハイスピードで進み、低温小湿の場合はロースピードで進む。
したがって、夏場は、短期間であっても、深刻な状況になりやすい。
逆に、冬場など、低温小湿の条件が整えば、かなり長い日数、大きな変容がなく保たれる場合もある。
同じ「一人の人間の死」であっても、その後、その場が、どのような状態になるのかによって、事態を収拾する術は異なってくる。
同時に、遺族や関係者の経済的負担や精神的負担も大きく変わってくるので、遺体は早期に発見され、建物や部屋の汚染は軽症であるに越したことはないのである。解体 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死部屋の特殊清掃事例まとめ編㉖
住人が孤独死し、しばらく放置され、その身体の腐敗が進んでしまった案件。
一件は賃貸アパート、もう一件は一軒家だったが、故人が倒れていたところの床材は、二件とも木製フローリング。
これは、畳やカーペットとは違い、特殊清掃によって、表面に付着した遺体発生の不衛生物は、ある程度除去できる。
軽症の場合は、何の痕も残らず、何事もなかったかのようにきれいになることもある。
しかし、多くの場合、多少なりとも、床材自体に体液が浸み込んでいる。
これが、床材に変色シミを発生させ、重症の場合は腐食まで発生させる。
とにもかくにも、軽症だろうが重症だろうが、衛生的・臭気的、そして、精神的な問題は残ってしまう。
したがって、最終的には、床材を貼り換える工事が必要となり、これを避けて通ることはできないのである。








