ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
賃貸物件孤独死事例まとめ編⑯
部屋に住人が孤独死し、そのまま時間が経ってしまった案件。
現場は、二件共に賃貸マンション。
人には、それぞれ、自分ではコンロトールしようがない「寿命」というものがある。
また、「死」というものは、本来、時期も場所も選べない。
同じ自宅での孤独死でも、そこが自己所有の家なのか、または賃貸物件なのかによって、その後の事情は変わってくる。
「所有or賃貸」の「メリットorデメリット」は拮抗していると言われているが、孤独死が発生した場合は、賃貸物件の方が、デメリットが大きく現れてくる。
当然、住人側にとって賃貸物件は、制約が大きく、退去期日、原状回復、家賃補償など、こちら側の一存だけで進めることはできず、大きな負担を強いられることも少なくないのである。
①孤独死現場の特殊清掃【東京都葛飾区】
特殊清掃と遺品整理は、経験豊富なヒューマンケアにお任せください!
賃貸の1Rマンションで、住人だった高齢者が孤独死。
死後、一週間~十日程度で発見。
温暖な季節で遺体の腐敗はすすみ、敷布団と床の一部が汚染され、多くのウジと重い異臭も発生。
遺体系の汚染はさほどではなかったし、害虫の始末も、それほど困難なものでもなし。
ただ、消臭作業は慎重に行う必要があることを感じた。
仕事の依頼者は遺族。
依頼された作業は、特殊清掃・家財処分・消臭消毒。
その他に、急ぎの要件も。
それは、銀行の預金通帳と印鑑を探し出すこと。
部屋の鍵・財布・携帯電話は警察から受け取り、免許証・保険証・カード類は財布の中に収納。
ただ、故人の後始末をする費用を相続財産で賄いたいらしく、「通帳と印鑑をできるだけ早く手に入れたい」とのことだった。
現場は、一部屋のみで家財の量も少なめ。
通帳と印鑑を探すのは、そう手間のかかることではない。
普通に考えると、部屋のどこかに置いてあるはずだが、ただ、それらが部屋にある確証はない。
したがって、慎重に探すことは約束したものの、探し出すことまでは約束できず。
とりあえず、「通帳・財布の探索は努力義務」という条件を提示した。
貴重品類の取捨錯誤や滅失損傷は、後々、トラブルになりかねない。
したがって、それらは、依頼者や遺族の手でチェックしてもらうのが大原則。
しかし、色んな事情でそれができないこともある。
本件のような汚染異臭の激しい現場は特にそうで、双方で慎重に協議し、契約条項を確認したうえで作業に取り掛かった。
幸い、通帳・印鑑はすぐに見つかった。
それで、部屋を原状回復できるくらいの預金が残っていることも判明。
「次に貸せる状態にしてくれればいい」と、遺族に対して、大家も無茶な要求はせず。
一方の遺族も、大家の要求が覚悟していたものより小さかったようで、快く承諾。
そして、最終段階の内装改修工事も当方へ注文してくれた。
原状回復に向けた一連の作業はスムーズに進行。
内装改修工事も、天井壁クロス貼り替え・クッションフロア貼り替え・水周りをはじめとしたルームクリーニングと、こういう現場にしては、比較的、軽微なものにおさまった。
その結果、遺族は、「はじめに心配していたことが嘘のようです!」「本当に助かりました!」と大変喜んでくれたのだった。
作業場所 | 賃貸マンション |
---|---|
依頼内容 | 特殊清掃・遺品整理・消臭消毒 |
作業時間 | 延べ2週間 |
作業人数 | 延べ4名 |
作業料金 | 148,000円(税抜き) |
葛飾区周辺の対応地域
千葉県松戸市 足立区 墨田区 江戸川区 埼玉県八潮市 三郷市
②孤独死部屋の片づけ【東京都板橋区】
害虫駆除もお任せください‼
現場は、古い賃貸マンションの一室。
そこで、住人が孤独死。
故人は年金生活者で、社会との関りは希薄。
不本意なことだったろうが、発見されるまでには、かなりの日数を要し、遺体は腐敗溶解してしまった。
室内には、著しい悪臭が充満。
また、ウジから羽化したハエも、全室に拡散。
更に、遺体からは、次から次へとウジが生まれ、それが蛹になり、ハエに。
室内には、避けて歩けないほどのウジが徘徊し、唸るほどにハエが飛び交かっていた。
発見のキッカケは、その悪臭とハエ。
部屋から物音がしなくなって何日か後、玄関前には異臭が漂うように。
何日か前から隣室の住人は不審に感じてはいたものの、故人とは付き合いらしい付き合いもなく、関わりたくない気持ちの方が強く、放置。
しかし、そのうち、窓にハエがたかるようになってきて、さすがに黙っているわけにはいかなくなったのだった。
作業の依頼者は、亡くなった住人の遺族。
隣室の住人だけでなく、大家からもプレッシャーをかけられていた。
取り急ぎ依頼されたのは、ウジ・ハエの駆除と、遺体系汚物の処理と、できるかぎりの消臭消毒。
中でも厄介だったのは、ウジの駆除と消臭。
ウジという生き物は、かなりタフで、そこら辺で市販されている殺虫剤では駆除しきれない。
「熱湯をかける」「燃やす」「凍らせる」が効果のある策なのだが、そんなの、現場では、まったく実用的ではない。
そうは言っても、モタモタしているとすぐに逃げ隠れてしまうので、作業効率や作業成果を考えると、殺すことは諦めて、物理的に排除する方が得策。
で、片っ端から掃除機で吸い取って始末した。
また、ニオイの除去も、一朝一夕にできるものではない中で、まずは、外部漏洩の防止に注力。
部屋から、遺体系の汚染物を速やかに出し、部分的に消臭剤を使いながら、高濃度のオゾンガスを燻蒸。
その後、玄関に近いところに芳香剤を設置。
そうすると、かなり早い段階で、外での異臭は気にならなくなった。
他住人や大家にあまりに不満を持たれると、遺族としては、違う問題を抱えることにもなりかねず、肝を冷やしたよう。
ただ、初動で近隣対策を優先した結果、他住人も大家も冷静になり、その後、ピタリと苦情は収束。
そして、その後の作業にも協力的な対応をみせてくれ、作業は順調に進行していった。
「始めは、どうなることかと心配しましたけど、揉め事にならなくてよかったです!」と、遺族は、安堵の笑みを浮かべてくれたのだった。
作業場所 | 賃貸マンション |
---|---|
依頼内容 | ウジとハエの駆除、消臭、消毒、残置物の処理 |
作業時間 | 延べ2週間 |
作業人数 | 6名 |
作業料金 | 155,000円(税別) |
板橋区周辺の対応地域
豊島区 北区 練馬区 埼玉県戸田市 和光市
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特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死した遺体が腐敗してしまった事例まとめ編㉚
住人が孤独死し、その遺体が重度に腐敗してしまった案件。
動物でも植物でも、命を失ったものが物理的に朽ち果てていくのは自然の理。
それは、ウジやハエ等の虫をはじめ、細菌やバクテリア等の微生物、つまり、“新たに生まれた命”による業。
その環境があれば、人間の肉体も、“彼ら”の手を借りて土に還ることができるのだが、わが国の葬法は火葬が主体であるから、現実には、難しいところがある。
ましてや、孤独死の後の腐乱となると、厳粛に火葬することすらままならないことが多い。
人が死ぬことも、その肉体が朽ちていくことも、自然の摂理であり、自然の現象なのだが、それを冷静に受け入れることができないのも、また人。
ただ、生まれること、生きること、死ぬこと、すべて“生命の営み”なのだから、現場の凄惨さばかりに心を奪われることなく、人の人生を大切に想うようにしていきたいものである。特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
孤独死処理事例まとめ編⑲
孤独死が発生し、重度の汚染が発生してしまった案件。
本件は、二件とも、故人が畳敷きの和室に倒れていたケース。
近年の建物は、畳敷ではなくフローリングであることが多い。
フローリングは、水気に強く、ダニの発生もなく、掃除もしやすく、衛生的。
また、色柄や質感も、多種多様で、選択肢も多い。
一方の畳はその逆。
もちろん、畳には畳の良さがあり、フローリングにはない機能や、その他の長所もたくさんある。
しかし、耐水性は低く、吸水性は高く、手入れを怠ると、不衛生になりやすい、
理想の死を形容して、「最期は畳の上で・・・」と言われた時代もあったが、今は昔。
事と次第によっては、そんなこと言っていられないときもあるのである。内装工事 ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭
「ゴミ部屋」「ごみ屋敷」事例まとめ編⑮
部屋に溜まったゴミの片づけを請け負った案件。
これまで、何度か紹介してきた通り、「ゴミ部屋」「ゴミ屋敷」というものは、一般の人が抱いているイメージより、はるかに多いと思う。
ゴミを溜める人は、社会において、それだけ普通に存在している証拠でもある。
しかし、「何故?」と思う人もいるだろう。
もともとの性格や嗜好によるところも大きいのだろうけど、幼少期から育まれた生活習慣や、生まれ育った生活環境が影響していることも少なくないと思う。
また、ゴミが片付けられなくなるキッカケは、大きな出来事にかぎったことではなく、日常のちょっとしたところに転がっていたりするもの。
つまるところ、「ゴミ部屋」「ゴミ屋敷」という事象は、多くの人が日常の当たり前の家事としてやっていることの、紙一重のところにあるものなのかもしれない。


