ヒューマンケアの事例紹介Example
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生前整理 その他 消毒・消臭
生前整理事例まとめ編㉙
昨今では「終活」とも言われるが、一件は生前整理の案件。
もう一件は、住人が亡くなったあと、しばらく放置された家屋の片づけをした案件。
昨今では、「断捨離」という言葉は一般化しているが、何も、それは物理的に、モノを“断ち”“”捨て“”離す“ことだけを指すものではない。
「モノに執着しない」ということの大切さを表す言葉でもある。
もちろん、持っているモノの中には、代々受け継ぐ価値のあるモノ、金銭的な価値が高いモノ、他の誰かが再使用できるモノ、社会が再利用できるモノもあるだろう。
しかし、結局のところ、命は有限で、人生には終わりがある。
どんなに愛着を持とうが、どんなに執着しようが、人は、すべてを手放して逝かなければならない。
そして、自分の身体はゴミ同然の灰骨となり、残されたモノのほとんどはゴミとなる。
そう考えると、断捨離の意味と大切さが、しみじみと理解できてくるような気がするのである。
①生前整理【東京都大田区】
生前整理等、何事によらずご相談ください!
現場は、住宅地に建つ老朽一戸建。
そこに暮らすのは高齢の夫妻。
依頼者は、住人夫妻とその子息。
夫妻は、それぞれ老い衰え、複数の持病もあり、いつ、病院に入院したり施設に入所したりしてもおかしくない状態。
また、夫妻は、自分達に残された時間が多くはないことを認識し、「自分の後始末は、できるかぎり自分の手でやっておきたい」といった考えを持つように。
昨今では「終活」ともいうが、依頼の内容は、いわゆる「断捨離」「生前整理」の手伝いだった。
家の中には、長年にわたって溜められたモノが山積。
しかし、日常生活で使っているのは、ごく限られたモノ。
その大半は、ここ何年も使っていないモノ、必要としていないモノ。
更に、存在自体が忘れられてしまっていたモノも膨大。
各収納も、「開かずの押し入れ」「開かずのタンス」状態で、その中には、たくさんのモノが収められていた。
作業を始めてみると、単に、「もったいないから」という想いだけで保管されていたものが数知れず出てきた。
また、昔懐かしい物や想いで深い品々もたくさんあった。
家族にとっては、一つ一つに想い出があり、それを捨ててしまうのは、寂しいような、切ないような、惜しいような。
しかし、いちいち感傷的になっていては、何も進まない。
ときには事務的に、ときには冷酷に、ときには自分の死後をイメージしながら、断腸の思いをすることも覚悟してやらないと、生前整理なんてできないのだ。
一つ一つの品に想い出があり、思い入れがあるのは当然。
自分に身に置き換えてみると、その寂しさや切なさは理解できる。
特に、想い出の品には、懐かしさや愛着があり、大きな執着心を抱いてしまう。
これは、依頼者家族だけのことではなく、私自身も含めて多くの人がそうだろう。
しかし、冷静かつ現実的に考えると、残されたモノのほとんどがゴミになるのは明白。
それを、「生きているうちに自分で処分する」、または、「死んだ後に誰かに処分してもらう」の違いだけで、ゴミとなることに変わりはない。
ならば、「立つ鳥跡を濁さず」。
自分の後始末をすべて自分でやることはできないけど、「自分の人生なのだから、できるだけのことはして逝きたい」と思うのは、理に適った考え方だと思う。
その手伝いをする中では、多くのことを学び、多くのことに気づかされた。
人は、最期は身体さえも置いて逝かなければならないわけで、欲の赴くままに、ついついモノに執着し過ぎてしまうことの虚しさみたいなものを感じた現場だった。
作業場所 | 老朽一戸建 |
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依頼内容 | 断捨離・生前整理・梱包搬出 |
作業時間 | 1日 |
作業人数 | 2名 |
作業料金 | 95,000円(税別)ごみ処分代含まず |
大田区周辺の対応地域
江東区 品川区 目黒区 世田谷区 神奈川県川崎市
②無人となった廃屋の片づけ【茨城県土浦市】
ガラクタの片づけもヒューマンケアにお任せください!
現場は、田舎の老朽一軒家。
暮らしていた家主は、もう何年も前に死去。
無人となってかなりの年月が経っており、家屋は、倒壊を待つばかりの廃屋に。
また、これまでここに暮らしていた何世代かの住人の家財だろう、家の中には、大量の家財が残されたまま。
それが、年月の経過とともにゴミ化・ガラクタ化。
特に、外周で風雨に晒された物は、風化や腐食が進行。
ジトジトと湿気を帯びており、近づくと、悪臭が感じられるくらいに腐敗していた。
昨今、全国、都会でも田舎でも、放置された空き家が問題となっているが、ここもそれに近い状態。
ただ、この地域には、他にも空き家・廃屋になっている建物があり、それが、周辺の住民に迷惑をかけているような感じはなし。
で、特に苦情が寄せられている風でもなし。
また、「幽霊屋敷」等と称して、若者が勝手に出入りして治安が悪化しているようなこともなさそう。
そうは言っても、この家に縁がある者としては、世間体もあるし、「このまま放置しておくのは、先祖に申し訳ない」という気持ちもある。
ということで、親戚縁者で相談し、家財・ガラクタを片付け、家屋も解体し、更地にすることにした。
ただ、それをするにもそれなりの費用がかかる。
土地に価値があれば問題ないのだが、残念ながら、田舎の土地にそれだけの資産価値はなし。
自分達でできることはできるかぎり自分達の手で行い、どうしても手に負えないところだけ業者にお願いすることに。
ということで、特殊清掃業者の当社には、家屋外周を中心に残置されている腐食物や不衛生物の処分を相談。
ただ、腐食物には、土に還ったようなものや土と混ざっているようなものもあり、全部きれいに片付けるのは不可能。
「“きれいになった!”という感じにはならないかもしれない」「作業成果は保証できない」という条件を受け入れてもらい、本契約は成立となった。
長年の風雨にさらされて腐食したものは、原型をとどめておらず、かなり不衛生な状態。
しかも、それが大量にあるわけで、気持ちが折れないようにするのも一苦労。
コツコツと作業を続け、ほとんどの地面が現れたときに、足腰は、悲鳴をあげる寸前の状態に。
それでも、作業が終わって、依頼者に、「自分達の手に負えないことをやっていただき、本当に助かりました!」と礼を言ってもらえたときは、素直に嬉しかった。
そして、心地よい疲労感の中で、その精神は元気を取り戻すことができたのだった。
作業場所 | 田舎の老朽一軒家 |
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依頼内容 | 外周辺の片づけと消毒 |
作業時間 | 6時間 |
作業人数 | 3名 |
作業料金 | 108,000円(税別)ごみ処分費は別途 |
土浦市周辺の対応地域
牛久市 つくば市 かすみがうら市 石岡市 稲敷郡阿見町
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ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭 害虫駆除
特別汚損事例まとめ編⑨
部屋の住人が大量のゴミを溜めてしまった「ゴミ部屋」の案件。
こういう現場も特殊清掃の対象となるのだが、この「特殊清掃」という言葉は、十数年前、もともと当社が考案して使い始めたもの。
そして、こういった、一般生活で発生するような汚れではなく、特殊な事例で、かつ重度の汚染のことを、当社では「特別汚損」といった用語で表している。
その、特別汚損の現場としては、孤独死現場が代表格のような印象を受けるかもしれないが、実のところ、ゴミ部屋・ゴミ屋敷も少なくない。
以前はきれいだったのに、今は、汚くなっている・・・
意外なところにゴミが溜まり、意外な人がゴミを溜めている・・・
「身近なところにはない」と思っていても、実は、身近なところにあったり、「そんな知り合いはいない」と思っていても、実は、ゴミ部屋の主と知り合いであったりすることもあるかもしれない。
ただ、気づいていないだけで。