ヒューマンケアの事例紹介Example
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特殊清掃 ゴミ屋敷清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死部屋の処理事例まとめ編⑰
孤独死が発生したが、その汚染が軽症だった案件。
気温や湿度に大きく影響されるけど、原則として、発見が早ければ早いほど、遺体による汚染は軽く済む。
もちろん、寒冷低湿の冬場でも、エアコンやホットカーペットなどの暖房器具によって、遺体が深刻なまでに傷んでしまうこともあるが。
本件は二件とも冬場の出来事で、暖房も動いておらず、汚染は軽症でおさまっていた。
ということは、建物に対する損害も抑えられ、特殊清掃・消臭消毒の作業も、それほどハードなものは必要ないということ。
「孤独死」という、起こった出来事は残念なことだったかもしれなかったが、大家の負担も遺族の負担も、比較的、軽く済んだ。
こういうことが起こると、関わる人は心の余裕をなくしがちだが、本件では、遺族も大家も、故人の死を悼む気持ちが持てたようで、心に平安を感じるものがあった。
①台所で孤独死【東京都練馬区】
遺品の整理・ご不要物のご相談はヒューマンケアへ!
現場は、2DKの賃貸アパート。
その台所で住人が孤独死。
発見されるまでには、数日かかったものの、寒冷の季節で、遺体はそれほど傷まず。
身体の要所から、薄っすらと体液が漏れ出す程度。
特有の遺体系異臭もわずかに感じられるくらいで、害虫の発生は皆無だった。
依頼者は、その遺族。
遺体系の汚染・異臭が重症の場合、一般の人は入室を躊躇うことが多い。
また、入る気があっても、あまりの凄惨さに、阻まれることも多い。
しかし、幸いなことに、本件は「軽症」につき、遺族も室内可能な状態。
そして、貴重品等も自分達の手でチェック。
遺族は、必要なモノを部屋から持ち出すことができた。
そんな部屋には、不要なもの、処分するしかない家財だけが残されていた。
ただ、他にも残っているものがあった。
それは、故人が残した体液汚れ。
とは言っても、特別、難しい汚れではなし。
醬油系のダシ汁をこぼしたような汚れで、家庭用洗剤と雑巾があれば、簡単にきれいにできる程度のもの。
しかし、衛生面に引っ掛かったのか、精神的に受け付けなかったのか、部屋の隅から隅まで家財チェックをした遺族でも、その清掃だけは、気がすすまないようだった。
依頼の内容は、その清掃と消毒と家財処分。
上記の通り、部屋も、わりときれいな状態で、手こずるような要素はなし。
したがって、請け負った作業はスムーズに進行。
ただ、台所の床は、見た目にはきれいにすることができたものの、やはり、こういうことがあっては、貼り替えは避けられず。
その辺のところは、遺族も理解してくれ、大家と揉めるような事態にはならなかった。
床の材質は、木製フローリングではなく安価なクッションフロアで、下地も無事。
難しい工事ではなく、費用も大した金額にはならず。
また、念のために施工した消毒作業も簡易的なものに。
その他については、クリーニングとメンテナンスで原状回復。
結局のところ、本件は、特段の障害や困難な作業もなく解決。
遺族と大家は、それぞれの立場において、「こういうことが起こると後始末が大変なことになる」と覚悟しつつ、心配もしていたよう。
「思っていたよりもはるかにスムーズに片付いて、よかったです」「色々アドバイスしていただき助かりました」と、大きな問題もなく事が収拾したことを喜んでくれたのだった。
作業場所 | 2DKの賃貸アパート |
---|---|
依頼内容 | 特殊清掃、遺品の梱包・搬出、簡易消毒 |
作業時間 | 3時間 |
作業人数 | 3名 |
作業料金 | 115,000円(税別)ごみの処分代は別途 |
練馬区周辺の対応地域
板橋区 豊島区 中野区 杉並区 西東京市 武蔵野市 埼玉県新座市 朝霞市 和光市
②孤独死現場の処理【東京都江戸川区】
孤独死・孤立死などでお困りの方はお問い合わせください!
現場は、老朽アパートの一室。
亡くなったのは、そこで暮らしていた高齢の男性。
寒冷な季節で、暖房器具も動いておらず、遺体は腐敗溶解することなく、乾燥収縮。
わかりやすく言うとミイラのようになった状態で、害虫も発生もなく、異臭もわずか。
そして、「異臭」と言っても、ニオイの種類は、「死臭」というより「尿臭」に近いもの。
あと、カビ臭いような、ホコリっぽいような、生活異臭も強かった。
あくまで、人それぞれの個性なのだから、「高齢」「男性」「独居」というカテゴリーで偏見をもってはいけないが、やはり、高齢男性の一人暮らしだから、「仕方がない」と言えば仕方がないのか。
気持ちの問題ではなく、加齢で動きが鈍くなった身体のせいも大きいと思う。
故人の死とは関係なく、部屋は全体的に、結構な不衛生状態。
掃除らしい掃除をしていたような形跡はなく、とりわけ、台所の流し台やトイレ・風呂は酷い有様。
また、洋服なども脱ぎ散らかされ、生活雑貨も乱雑に置かれていた。
ここは、時代を感じさせる程、かなりの老朽建物。
修繕や維持管理には膨大な手間と費用がかかる。
だから、他室が空室になっても、入居者を募集することはせず。
この部屋も然りで、リフォームして新たな入居者を募集する予定はなし。
既に、建物としての寿命は尽きており、全室が空になった時点で、取り壊される手はずになっていた。
したがって、依頼された作業内容は、必要最低限のこと。
凝った消臭や消毒もなく、内装設備の修繕はもちろん、ルームクリーニングもなし。
それは、当方のような特殊清掃業者でなくてもできるような内容。
しかし、そこは、人が亡くなった現場。
「腐乱死体現場ではない」といっても、「孤独死現場である」というところに、大家も遺族も躊躇いを覚えたのだろう、「専門業者に任せた方がいい」と判断したようだった。
現場は、そういう状況であるから、作業の難易度は低。
部屋を空にした上で簡易消毒をするだけのことで、難しいことは何もなし。
淡々と進行し、そして、アッサリと完了。
それでも、大家は、部屋が片付いたことにホッとしたよう。
また、遺族も、気持ちに区切りをつけることができたようで、こちらも安堵の表情を浮かべてくれた。
作業終了の確認のため、作業後には、大家・遺族も集合。
大家・遺族と共に、空になった部屋を見渡してみると、三者三様、それぞれの胸の内に、古ぼけて汚れた部屋とひっそりと亡くなった故人が重なったのか、少ししんみりした雰囲気が漂ったのだった。
作業場所 | 老朽アパート |
---|---|
依頼内容 | 家財の梱包と搬出、汚染部の特殊清掃、簡易消臭消毒 |
作業時間 | 5時間 |
作業人数 | 3名 |
作業料金 | 108,000円(税別)ごみの処分費は別途 |
江戸川区周辺の対応地域
葛飾区 墨田区 江東区 千葉県市川市 浦安市
ヒューマンケアの事例紹介Example
ゴミ屋敷清掃
ゴミ部屋・ごみ屋敷事例まとめ編㉗
住人が自宅にゴミを溜めてしまった案件。
一件は賃貸マンションで、根本的な原因は、住人の怠け癖だと思われた。
もう一件は分譲マンションで、老齢と持病による体力の衰えが一因だと思われた。
どちらにしろ、この状況を放っておいていいことはない。
状況は悪化する一方で、その後始末は困難になるばかり
このままにしておくとどうなるか、先が見えているわけだから、どこかのタイミングで片付けるしかない。
とは言え、ゴミを溜めた本人が、そのキッカケをつくるのは難しい。
抗いようがない外からの要因がないと、そう簡単に行動に移せるものではない。
ただ、そういったキッカケが「有る」のと「無い」のでは、その先の明暗が、まったく異なるわけで、大袈裟な言い方になるが、「運命の分かれ道」にもなりかねないのである。解体 内装工事 特殊清掃 消毒・消臭 害虫駆除
孤独死で液状化した肉体が漏洩した事例まとめ編㉘
畳敷の和室で住人が孤独死してしまった案件。
二件とも、木造の老朽アパート。
長い間 放置されたため、遺体の状態は極めて悪く、体液をはじめ、液状化した肉体が漏洩。
畳を広く汚染したうえ、内部にまで浸透。
また、それは、畳と畳の間から流れ込み、床板にまで到達。
異臭は、二階の床下から一階の天井裏にまで侵入し、下の居室にまで侵入。
一件においては害虫までも発生し、通常なら、大きなクレームがきてもおかしくないところ。
ただ、人には、それぞれの度量があり、寛容な人もいれば忍耐強い人もいる。
また、その逆も然り。
大きなことが小さい問題で済んだり、小さいことが大きな問題になったり、色々。
本件においても、本件なりの状況で、大きな問題も発生せず収拾することができたのだった。特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死した室内の特殊清掃事例まとめ編㉛
住人が孤独死し、発見が遅れ、その遺体が深刻な状態になってしまった案件。
二件とも、自己所有の一戸建で、亡くなった場所は和室。
当然、敷かれていた畳は酷く汚染され腐食。
著しい悪臭と害虫も発生し、そのままでは遺族も立ち入れないレベル。
しかしながら、それは、故人が意図したことではなく、もちろん、悪意もない。
ある種の不可抗力、抗いようのない自然現象。
また、我が身を顧みると、“老い”も“死”も他人事ではない。
凄惨な現場につき作業も過酷なものになるため、頭も身体もそっちへもって行かれやすい。
しかし、そればかりに気をとられてはいけないように思う。
アカの他人であり、ただの業者であるわけだから、遺族と同じように、その死を悼むことはできないけど、少しでも、その死を厳粛に受け止める心を持ち続けていくことが大切なのではないかと思うのである。


