事例紹介

ヒューマンケアの事例紹介Example

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孤独死部屋(生活保護受給者)の処理事例㊸ 【東京都大田区】

訪れた現場は、人の多い住宅地に建つ古めのアパート。
目的の部屋は二階の一室、間取りは少し広めの1R。
暮らしていたのは初老の男性。
生活保護受給者。
家財の少なさが生活の慎ましさを物語っていた。
その男性が部屋で孤独死。
無職のため社会との関りが希薄で、発見は遅延。
発見のキッカケは、故人の姿が見かけられなくなり、部屋の生活感も失われたこと。
暖かい季節で、遺体は相応に腐敗。
汚れや害虫は軽症、異臭は中症、そんな状況だった。

汚染は軽症のため、作業の種類は特殊清掃だったが、「特殊」という程の技術は要さず。

しかし、フローリングには遺体痕が残留。

一般の人でそこから人型を連想する人はいないだろうが、私から見れば、遺体の姿勢が読み取れるくらい。

腐敗した遺体液が床材に浸み込んで腐食していたためだ。

倒れてから息を引き取るまで、どれくらいの時間がかかったのか定かではなかったが、苦痛のない最期だったと思いたかった。

 

故人にとって最も血縁の近い身寄りは、離れて暮らす兄と妹。

民法に準じ、一般的に兄妹は、生活保護制度においても「扶養義務者」とされる。

が、それぞれにそれぞれの暮らしがあり、余程 裕福であれば別だが、一般庶民は妻子(夫子)を養い自分の生活を維持するのに手一杯で、弟・兄の生計を支える余力は持てないもの。

故人が生活保護の受給資格を得たことは、それを裏付けていた。

だからといって、兄妹の情がないわけではなく、故人兄妹も、生前は近しい付き合いをしていたようだった。

 

特殊清掃・消臭消毒をはじめ、請け負った仕事の中には遺品整理もあった。

ただ、貴重品らしい貴重品はなく、他人にとってはゴミなって然るべきものばかり。

そんな中、押入の布団の下から一枚のハガキが見つかった。

差出人をみると故人の妹。

故人とは苗字が違っていたのだが、故人のことが「兄ちゃん」と記されていたため、妹からのものだとすぐに分かった。

 

内容は、亡くなった母親の三回忌で、三人兄妹での墓参予定を確認するもの。

以前から、その約束はできていたのだろう、その文は、時候の挨拶に添えるようなかたちで綴られていた。

そして、故人もそれ予定をしていたと思われた。

しかし、その日を待たずして故人は逝ってしまった。

三回忌の墓参は、故人を抜いた兄妹二人、またはその家族も一緒に行われたのだろうが、当然、そこに故人はおらず、そのことを想うと何ともいえない切なさを覚えた。

 

アパートは古く、通常損耗や経年劣化が発生。

仮に、故人の孤独死がなかったとしても、天井壁のクロスや床材の貼り替えは免れない状態。

したがって、管理会社からの要望も、「職人が衛生的に工事できるレベルまできれいになっていればいい」といったもの。

作業成果のハードルも低く、プレッシャーも軽い現場だった。

床に遺体痕は残ったものの、部屋の異臭はきれいに除去でき、その後、内装改修工事を経て、部屋は新たな入居者を待つこととなったのだった。

 

※詳しい話は「特殊清掃 戦う男たち(兄妹)

作業場所賃貸木造アパート2階(1K)
依頼内容特殊清掃 家財撤去 消臭消毒
作業時間3週間
作業人数4名(延べ人数)
作業料金120,000円(税抜き)不要物処理費別途

                    

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