ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死した遺体が腐敗してしまった事例まとめ編㉚
住人が孤独死し、その遺体が重度に腐敗してしまった案件。
動物でも植物でも、命を失ったものが物理的に朽ち果てていくのは自然の理。
それは、ウジやハエ等の虫をはじめ、細菌やバクテリア等の微生物、つまり、“新たに生まれた命”による業。
その環境があれば、人間の肉体も、“彼ら”の手を借りて土に還ることができるのだが、わが国の葬法は火葬が主体であるから、現実には、難しいところがある。
ましてや、孤独死の後の腐乱となると、厳粛に火葬することすらままならないことが多い。
人が死ぬことも、その肉体が朽ちていくことも、自然の摂理であり、自然の現象なのだが、それを冷静に受け入れることができないのも、また人。
ただ、生まれること、生きること、死ぬこと、すべて“生命の営み”なのだから、現場の凄惨さばかりに心を奪われることなく、人の人生を大切に想うようにしていきたいものである。
①マンションの一室で男性が急死【東京都渋谷区】
大量の体液漏れ清掃はヒューマンケアにお任せください!
現場は、賃貸マンションの一室。
老齢ではなかったものの、何らかの持病があったのか、そこで暮らしていた男性が急死。
そして、そのまま、誰にも気づかれることなく、しばらくの時間が経過。
ベッド脇の床にある汚染から想像するに、口や鼻から、血液が多く混ざった大量の体液が流出したものと思われ、横たわる遺体が見えそうになるくらいにリアルなカタチとなっていた。
発見のキッカケは、ポストの異変と点きっぱなしの照明。
マンション入口にあるポストからは、チラシや郵便物が溢れるくらいに。
それまでは、そんなことがなかったものだから、それは、尚更 目立った。
また、ポストの異変を機に注視して見ると、部屋の照明が何日もついたままであることが判明。
怪訝に思った管理会社が本人との接触を試みたが、電話もインターフォンも応答なし。
その結果として、やっと、故人の孤独死は他者の知るところとなった。
しかし、その後、遺族や保証人等との協議が円滑に進まなかったよう。
故人に身内はいたが、部屋の賃貸借契約の保証人でもなく、相続人でもなかったため、事態の収拾には非協力的。
自分に害が及ばないことでも、本件に関わることを拒絶したようで、遺体が搬出されてからも、現場は、そのまま、しばらく放置。
そのせいもあり、床に付着した腐敗体液はカチカチに凝固。
清掃による床の復旧が不可能であることは、現場を一見しただけで判断できた。
作業の依頼者はマンションの管理会社で、そこの担当者も部屋を確認。
ニオイも汚れも、かなり深刻な状況であることを把握。
床に変色・シミが残留することは、ほぼ間違いなく、当方も、事後のトラブルを避けるため事前に告知。
ただ、管理会社も、当室が、清掃消臭作業のみで原状回復できるものとは考えておらず。
「床材や壁紙の貼り替えをはじめ、全体的なリフォームが必須」ということは、当方が言うまでもないことだった。
まずは、床の特殊清掃に着手。
貼り換える予定のフローリングにつき、壊れそうになるくらいの勢いで表面を研磨。
それから、消臭消毒を進めながら、その合間をみて残置物を撤去処分。
内装改修工事に進めるレベルにまで異臭を低減させたところで、一次作業は完了した。
床に汚染痕は残ったものの、改善した部屋の状況は、管理会社が想定していたレベルをはるかに超えていたよう。
「思っていたより全然きれいです!」と感心してくれた。
また、ニオイについても同様で、当初は凄まじい悪臭が充満していたわけで、「あれだけクサかったのに・・・さすがプロですね!」と作業のクオリティーを高く評価してくれ、「内装工事もよろしくお願いします!」と、以降も頼りにしてもらえたのだった。
作業場所 | 賃貸マンション |
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依頼内容 | 汚染部の特殊清掃、遺品整理、不用品の梱包搬出、消臭 作業後、解体と原状回復工事 |
作業時間 | 延べ3週間 |
作業人数 | 延べ6名 |
作業料金 | 178,000円(税別)ごみの処分費は別途 |
渋谷区周辺の対応地域
港区 新宿区 品川区 目黒区 世田谷区 中野区 杉並区
②高齢女性の孤独死部屋を特殊清掃【東京都小平市】
孤独死部屋の消毒清掃は、ヒューマンケアにお任せください!
現場は、閑静な住宅地に建つ一般的な一戸建。
その中の洋室で、一人暮らしをしていた初老の女性が死去。
気温も湿度も高くなる季節で、その遺体は、みるみるうちに腐敗。
自然が定めた腐敗過程を経て、人体の原型をとどめなくなるくらいまで変容してしまった。
遺体から出たものは、体形に沿って流出し、かなりリアルなカタチで残留。
床に倒れた最期の姿がハッキリと読み取れた。
また、警察は遺体を運ぶだけで精一杯だったのだろう、頭があった部分にが、カツラか落ちているかのように大量の頭髪も残留。
これは、体液が糊のようになって床に貼りついたような状態。
もちろん、著しい異臭も充満。
高温と合体した異臭が、家の一階部分を完全征服。
同時に、無数の害虫も発生。
遺体痕の周辺には、避けては歩けないくらいのウジや その蛹がゴロゴロ。
窓際には無数のハエが集まり、そこに近づくと、警戒したハエ達は騒がしく飛び回った。
依頼者は、故人の子息。
離れて暮らしていたため、発見が遅れたのだが、これはもう不可抗力。
電話やメール等でこまめに安否確認をしていても、倒れて直ちに気づくのは不可能。
しかも、遺体は、高温多湿の中に放置されれば、ほんの一日~二日でも、著しく腐敗は進む。
要冷蔵の食肉を、夏場の室内に半日も放置すれば食べられなくなるのと同じこと。
依頼者は、遺体がここまで腐敗するまで放置してしまったことに、罪悪感のようなものを感じているようだったが、これは、ある種の自然現象なわけだから、仕方のないことだった。
現場の状況は、親族に対しては、「少し我慢をすれば大丈夫」と言えるレベルははるかに超越。
で、初めに依頼されたのは、遺体痕の特殊清掃と一次消臭消毒。
まずは、これをしないと、誰も家に入ることができない。
汚染されたモノを撤去し、床に付着したモノを削り落とし、できるかぎりきれいに拭き取る作業なのだが、口で言うのは簡単でも、実際の作業は、そう簡単ではなし。
固く凝固している部分も多く、そんなところは、少しずつしか落ちていかず。
更に、高温と悪臭と害虫が作業を邪魔してくるわけで、かなり根気のいる作業となった。
結果的に、表面の汚れはほとんど除去することができた。
しかし、フローリングには、クッキリとした遺体痕が。
あまりにハッキリとした姿で、遺族に見せるのがはばかられるくらい。
遺体液が床材に浸み込んだわけで、清掃でのみで それ以上 復旧させるのは不可能。
それでも、遺族は遺体痕に手を合わせつつ、「作業が、どれだけ大変だったかわかります」「本人が見ていたとしたら感謝してると思います」と、当方へ丁寧に礼を言ってくれたのだった。
作業場所 | 一戸建て |
---|---|
依頼内容 | 汚染部の特殊清掃、汚物の梱包搬出、消臭 |
作業時間 | 延べ4週間 |
作業人数 | 延べ6名 |
作業料金 | 220,000円(税別)ごみの処分費は別途 |
小平市周辺の対応地域
西東京市 立川市 東村山市 東大和市 東久留米市 国分寺市 小金井市
ヒューマンケアの事例紹介Example
ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭 害虫駆除
特別汚損事例まとめ編⑨
部屋の住人が大量のゴミを溜めてしまった「ゴミ部屋」の案件。
こういう現場も特殊清掃の対象となるのだが、この「特殊清掃」という言葉は、十数年前、もともと当社が考案して使い始めたもの。
そして、こういった、一般生活で発生するような汚れではなく、特殊な事例で、かつ重度の汚染のことを、当社では「特別汚損」といった用語で表している。
その、特別汚損の現場としては、孤独死現場が代表格のような印象を受けるかもしれないが、実のところ、ゴミ部屋・ゴミ屋敷も少なくない。
以前はきれいだったのに、今は、汚くなっている・・・
意外なところにゴミが溜まり、意外な人がゴミを溜めている・・・
「身近なところにはない」と思っていても、実は、身近なところにあったり、「そんな知り合いはいない」と思っていても、実は、ゴミ部屋の主と知り合いであったりすることもあるかもしれない。
ただ、気づいていないだけで。解体 内装工事 特殊清掃 消毒・消臭
賃貸物件での孤独死事例まとめ編⑭
賃貸物件で部屋の住人が孤独死し、重度の汚染が発生してしまった案件。
本来、「死」のタイミングに良し悪しはないもの。
場所もそう。
しかし、孤独死の場合は、そう言いきれない事象がある。
真夏を筆頭に、高温多湿の季節は、遺体は傷みやすく、その分、汚染も重症化しやすい。
逆に、真冬を筆頭に、低温低湿の季節は、遺体は傷みにくく、それだけ、汚染は軽症で済むことが少なくない。
場所も、玄関、台所、風呂、トイレ、居室等々、狭い部屋にも色々あり、どこでだって起こり得る。
また、床もフローリング・カーペット・畳の違いがあり、ベッドや布団の上かどうかでも、その後の作業は変わってくる。
ちなみに、「押入」とか「ベランダ」という事例には遭遇したことがない。
とにもかくにも、重症汚染の場合は、作業は、それだけハードなものになるのである。解体 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死部屋の特殊清掃事例まとめ編㉖
住人が孤独死し、しばらく放置され、その身体の腐敗が進んでしまった案件。
一件は賃貸アパート、もう一件は一軒家だったが、故人が倒れていたところの床材は、二件とも木製フローリング。
これは、畳やカーペットとは違い、特殊清掃によって、表面に付着した遺体発生の不衛生物は、ある程度除去できる。
軽症の場合は、何の痕も残らず、何事もなかったかのようにきれいになることもある。
しかし、多くの場合、多少なりとも、床材自体に体液が浸み込んでいる。
これが、床材に変色シミを発生させ、重症の場合は腐食まで発生させる。
とにもかくにも、軽症だろうが重症だろうが、衛生的・臭気的、そして、精神的な問題は残ってしまう。
したがって、最終的には、床材を貼り換える工事が必要となり、これを避けて通ることはできないのである。