ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
重度に腐敗した孤独死事例まとめ編㉑
寝室で住人が亡くなり、その後、重度に腐敗した状態で発見された案件。
体調を崩して休んでいたのだろうか、それとも、就寝中の急変だろうか、一方は洋室のベッドで、もう一方は和室の布団。
もともと、人体には、相当量の水分が含まれている。
また、本来は、固体である肉も、腐敗分解が進むと液化してくる。
最終的に残るのは、骨・歯・髪・爪といったものくらい。
つまり、「人体からは、かなりの量の液体が発生する」ということ。
それを、始めに、ベッドマットや布団が受け止めるのだが、それも限界がある。
ベッドの下の床や、布団の下の畳まで到達することも珍しくなく、故人の身体の大きさからは想像できないくらい、はるかに広く、はるかに深く汚染してしまう。
また、汚染や異臭ばかりでなく、そこから発生する害虫も、それと同じくらい侮れない存在になる場合があるのである。
①ベッドで住人が孤独死【横浜市港北区】
汚れた布団やマットレスの処分でお困りの方はご連絡ください!
現場は、賃貸マンションの一室。
1Rの部屋のベッドで住人が孤独死。
気温の高い時季で、遺体はヒドく腐敗。
高濃度の悪臭とウジ・ハエをともないなから、徐々にその原型を失っていった。
敷布団には、人のカタチがクッキリ。
布団の真ん中での整然とした姿ではなく、横を向いたような格好。
また、布団に対して身体は斜めで、頭部は、落ちそうになるくらいのベッド際。
最期、故人は、苦しかったのかもしれず、それを想像すると、凄惨な現場にあっても気の毒に思えた。
遺体からは、液状・粘液状、不衛生物や体液が発生。
時間経過とともの発生したそれらは、あまりに多量で、敷布団だけでは受け止めきれず。
更には、その下の分厚いマットレスも吸収しきれず。
敷布団もベッドマットもベッド板もすべてを貫通して、ベッド下の床にまで到達していた。
残留物は、体液だけでなく、固形物も。
遺体の一部は粘土状の汚物と化し、ネットリと布団に付着。
腐敗体液をタップリ吸い込み、腐敗粘土がのった敷布団は、かなりの重量に。
慣れているとはいえ、たたんで梱包するだけでも、苦戦する始末だった。
それより厄介だったのは、マットレス。
シングルサイズではあったが、腐敗体液は、そこにもタップリ浸透。
もちろん、乾いているわけもなく、重いし、大きいし、向きを変えるだけでも一苦労。
これを梱包する作業は、かなり難儀するものとなった。
悪戦苦闘の中では、著しいはずのニオイも汚れも気にしている余裕はなし。
重いマットレスを縦にし、横にし、ひっくり返し、ビニールシートで梱包。
ときに、苛立ちを覚えながら、心が折れそうになりながら、四苦八苦。
そんなこんなで、何とか完遂。
何時間もの作業ではなかったし、それまでにも、もっとキツい現場も幾度となくやってきていたのだが、やり遂げることができた安堵感も手伝って、強い疲労感を覚えた。
そして、自らを見てみると、その身体(作業服)はかなり汚い状態に。
そのみすぼらしい姿に、「ヒドイことになっちゃったな・・・」とガックリしつつも、「がんばった証!」と、自分で自分を褒めてやったのだった。
作業場所 | 賃貸マンション |
---|---|
依頼内容 | 汚れた布団とマットレスの梱包処理、汚物の処理、特殊清掃、不用品の梱包と搬出、消臭消毒 |
作業時間 | 延べ3週間 |
作業人数 | 延べ7名 |
作業料金 | 237,000円(税別)ごみの処分費は別途 |
横浜市港北区周辺の対応地域
横浜市(鶴見区、神奈川区、緑区、 都筑区) 川崎市(幸区、中原区、高津区)
②木造アパートの一室で住人が孤独死【埼玉県川越市】
ウジとハエの駆除でお困りの方はご連絡ください!
古い木造アパートの一室で住人が孤独死。
体調を崩して休んでいたのか、就寝中の出来事だったのか、布団に横になったままで。
肉体の腐敗はすすみ、布団には大きな体液ジミが発生。
また、著しい異臭とともに多くのウジも発生。
放っておくと、この部屋はハエまみれになる運命にあった。
遺体汚染が畳にまで到達しているかどうか確認するため、敷布団をめくってみた。
すると、そこには、驚愕の光景が。
丸々と太ったウジと、ハエになる前の蛹(さなぎ)が、無数に。
驚いたのはこちらだけでなく、ウジ側も同様。
身を寄せ合うように全体で固まっていたものが、散り散りに拡散逃亡しはじめた。
その様子を見て、こちらも大慌て。
ここは木造の建物。
しかも、かなりの老朽物件で、気密性は低く、天井・壁・床などの際は、あちこち隙間だらけ。
「ウジ」なんていう極小生物は、ちょっとした隙間にも余裕で入り込めるわけで、そのウジが、隙間を抜けて他の部屋に侵入でもしたら大変。
そうなったら、その部屋の住人に迷惑を掛けてしまうばかりか、それが何部屋にも渡った場合、苦情が殺到して大騒ぎになりかねない。
「これはイカン!」「逃がしてなるものか!」と、急いで掃除機を持ってきて、素早く吸引した。
ちなみに、市販のウジ駆除剤は、ほとんど効かない。
その上、それはそれで、不快な刺激臭があるし、更に畳を汚してしまう。
冷凍死させるか熱湯死させるか、今回のように物理的に除去するしか手はない。
ただ、現場では、冷凍も熱湯も実用的ではない。
で、原始的ながら、掃除機で吸うのがもっとも有効なのである。
しかしながら、発生したウジを100%除去できた保証はない。
念のため、大家に状況を説明して、他の部屋にウジ・ハエが侵入してくる可能性があることを伝え、注意喚起。
この部屋で起こったことは他の住人も知っているわけで、全員への周知と了承も依頼。
ただ、幸いなことに、その不安は現実のものとはならず事なきを得た。
初日に逃げのびたヤツもいたようで、その後、当室には、数日に渡ってハエが発生。
殺虫剤はウジには効きにくいけど、ハエにはよく効く。
せっかく生き延びた者を始末するのは気の毒ではあったが、当然、放っておくわけにもいかず。
スプレー式の殺虫剤で撃墜し、最後に掃除機で吸って、害虫との戦いは終了。
遺体汚染の処理よりウジ・ハエの始末に苦戦するのは大家にとっても意外な展開だったようで、「虫って、あんなに出るものなんですね・・・大変お疲れ様でした」と、感心するように当方の労苦をねぎらってくれたのだった。
作業場所 | 木造アパート |
---|---|
依頼内容 | 汚染布団・汚物の梱包処理、ウジとハエの駆除、消臭消毒、遺品整理、不要物の梱包搬出 |
作業時間 | 延べ3週間 |
作業人数 | 延べ6名 |
作業料金 | 245,000円(税別)ごみの処分費は別途 |
川越市周辺の対応地域
上尾市 さいたま市(西区) ふじみ野市 富士見市 所沢市 狭山市 日高市 鶴ヶ島市
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ゴミ屋敷清掃
ゴミ部屋・ごみ屋敷・本屋敷片づけ事例まとめ編㉒
「ゴミ屋敷」「ゴミ部屋」の片づけをした案件。
通常、「ゴミ部屋」「ゴミ屋敷」というと、日常生活から出るゴミが屋内・室内から排出されず、溜まりに溜まって、床が隠れるくらいにまで、場合によっては、天井に達するくらいにまで堆積するケースが多い。
しかし、一件は、このようなケースとは趣を異にしていた。
溜まっていたのは、生活ゴミではなく本。
「ゴミ屋敷」というより「本屋敷」「書籍屋敷」といったところ。
ただ、ほとんど紙ゴミだったため、仕分けの手間はほとんどいらず、その部分では効率的な作業だった。
もう一件は、ありがちな「ゴミ部屋」
多種多様のゴミが混合しており、更に、かなりの必要品も混ざっており、なかなか手間のかかる作業に。
同時に、取捨錯誤のトラブルを起こさないために神経を使う作業となったのだった。ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭
ゴミ部屋の片づけ事例まとめ編⑥
賃貸マンションに大量のゴミを溜めてしまった案件。
一般には「ゴミ屋敷」とか「ゴミ部屋」などと言われるものだが、一般の人には、どういう事情があったゴミを溜めてしまうのか、どういう経緯でゴミが溜まってしまうのか、理解に苦しむところがあると思う。
しかし、それが何であれ、その人その人に「理由」があるはず。
根底には「面倒」という怠け心があるのかもしれないけど、それも、人が持つ一つの「性質」だったりして、ゴミ部屋に携わると、人それぞれの、「否定しきれない人格」というか、「個性」が垣間見えることもある。
もちろん、反社会的行為はいけないし、他人に迷惑をかけてもいけないし、肯定できることでもないのだが、依頼者と良好な関係を築く上でも、作業を円滑に進める上でも、当人にしかわからない、または、当人にもわからない事情や経緯があるところに目を向けることが大切なのではないかと思う。特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死した遺体が腐敗してしまった事例まとめ編㉚
住人が孤独死し、その遺体が重度に腐敗してしまった案件。
動物でも植物でも、命を失ったものが物理的に朽ち果てていくのは自然の理。
それは、ウジやハエ等の虫をはじめ、細菌やバクテリア等の微生物、つまり、“新たに生まれた命”による業。
その環境があれば、人間の肉体も、“彼ら”の手を借りて土に還ることができるのだが、わが国の葬法は火葬が主体であるから、現実には、難しいところがある。
ましてや、孤独死の後の腐乱となると、厳粛に火葬することすらままならないことが多い。
人が死ぬことも、その肉体が朽ちていくことも、自然の摂理であり、自然の現象なのだが、それを冷静に受け入れることができないのも、また人。
ただ、生まれること、生きること、死ぬこと、すべて“生命の営み”なのだから、現場の凄惨さばかりに心を奪われることなく、人の人生を大切に想うようにしていきたいものである。
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