ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
本件の依頼主は、都心部に居住する一人息子である。
遠方在住であったことや、心理的負担、各種手続き等の事情が重なり、実際に清掃作業へ着手するまでに約3か月を要した。
作業開始時点では、建物内部全体に生活環境の著しい悪化が見られ、通常清掃の範囲を大きく超える状態であった。
倒れていた台所周辺を中心に、床・壁・建具にかけて広範囲に体液および血液由来の汚染が確認された。
死亡推定時期が秋季であったため腐敗の進行は比較的緩やかではあったものの、長期間手つかずであったことから、臭気は建物全体に及んでいた。
また、トイレ内部では排泄物および使用済みトイレットペーパーが便器内外に堆積し、衛生的に極めて厳しい状況であった。
依頼主からの要望は、「古い家屋であるため、最終的には解体業者が問題なく入れる状態まで環境を整えてほしい」というものであり、原状回復のレベルとしては、居住再開を目的とするものではなく、解体前提の最低限かつ確実な処理が求められた。
作業にあたっては、まず室内全体の状況確認と作業計画の立案を行った。
感染症リスクおよび二次汚染防止の観点から、防護装備を着用したうえで、動線を限定し、汚染箇所と非汚染箇所を明確に分けて作業を進めた。
初期工程として、残置物の分別・撤去を実施し、生活用品、家具、家電、可燃物・不燃物を順次仕分けし、廃棄処分を行った。
特に台所およびトイレ周辺は汚染が激しく、床材や建具の一部については清掃による回復が困難であると判断し、撤去対応とした。
次に、汚染箇所に対する洗浄および除去作業を行った。
専用薬剤を用いて床・壁・設備表面の洗浄を実施し、素材の状態を確認しながら複数回の処理を行った。
臭気については、表面的な消臭ではなく、原因物質の除去を優先し、必要に応じて吸着・分解処理を併用した。
その後、建物内部全体に対して消毒・除菌工程を実施した。
作業完了後は、解体業者が安全に立ち入れるレベルまで環境が改善されていることを確認した。
本件では、作業着手までに時間を要したこと、建物が古く構造材への影響が懸念されたこと、また依頼主が遠方在住で現地立ち会いが難しいことなど、複数の制約条件が存在した。
そのため、進捗状況については写真および書面により随時報告を行い、作業内容の透明性確保に努めた。
最終的に、室内は大規模な汚染が除去され、臭気も大幅に低減された状態となった。
依頼主からは、「自分だけでは手を付けられなかった状況を、整理された形で引き渡してもらえた」との評価を受け、本件は完了となった。
| 作業場所 | 一戸建て |
|---|---|
| 依頼内容 | 特殊清掃、消臭消毒、残置物処理 |
| 作業時間 | 延べ1カ月 |
| 作業人数 | 延べ8名 |
| 作業料金 | ― |
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ヒューマンケアの事例紹介Example
特殊清掃 消毒・消臭
70歳代男性の孤独死 特殊清掃および消臭消毒事例97【横浜市緑区】
猛暑日が続く時期に、管理会社より問い合わせが入った。
内容は、同社が管理する分譲マンションの一室において孤独死が発生し、当該住戸および同一フロアに異臭が広がっているため、早急な対応を求めるものであった。
すでに警察による現場確認は終了しており、室内への立ち入り許可も得られている状況であった。
また、遺族もすでに現場にいることから、迅速な初動対応が必要と判断された。
対象物件は自己所有のマンションで、亡くなったのは一人暮らしの70歳代男性であった。
発見時の状況としては、玄関付近から通路にかけて倒れており、そのままの状態で死亡していたとされる。
死後経過日数はおよそ7日と推定されており、気温の高い環境下であったことから腐敗が進行し、体液の流出および臭気の拡散が確認されていた。









