ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭
ゴミ部屋の片づけ事例まとめ編⑥
賃貸マンションに大量のゴミを溜めてしまった案件。
一般には「ゴミ屋敷」とか「ゴミ部屋」などと言われるものだが、一般の人には、どういう事情があったゴミを溜めてしまうのか、どういう経緯でゴミが溜まってしまうのか、理解に苦しむところがあると思う。
しかし、それが何であれ、その人その人に「理由」があるはず。
根底には「面倒」という怠け心があるのかもしれないけど、それも、人が持つ一つの「性質」だったりして、ゴミ部屋に携わると、人それぞれの、「否定しきれない人格」というか、「個性」が垣間見えることもある。
もちろん、反社会的行為はいけないし、他人に迷惑をかけてもいけないし、肯定できることでもないのだが、依頼者と良好な関係を築く上でも、作業を円滑に進める上でも、当人にしかわからない、または、当人にもわからない事情や経緯があるところに目を向けることが大切なのではないかと思う。
①ゴミ部屋の片づけ【東京都江戸川区】
ごみの片づけでお困りの方、ご連絡ください!
現場は、賃貸マンションの一室。
部屋中、ゴミだらけ。
とっくに床は見えておらず。
生活ゴミだけではなく、日常生活で使う衣類や生活雑貨も混入。
それらが、長年に渡って圧縮され、結構な厚みで堆積。
多少の高低はあれど、全体的にはかなりの量になっていた。
依頼者は、この部屋の住人である若い男性。
現状はこの状態だけど、暮らし始めた当初は、キチンとゴミを出していた。
しかし、そのうち、キチンと分別して、指定された日に出すのが億劫に。
サボっているうちに、ゴミはゴミ袋から溢れ出し、周辺の床にたまるように。
それでも片付けるのが面倒臭くて、そのまま放置。
その時点で、既に、負のスパイラルに転落。
ゴミが増えれば増えるほど、片付ける意志は弱まっていき、「次にしよう」「今度まとめてやろう」と、先送りしているうちに、ゴミ部屋が形成されていった。
そうは言っても、依頼者は、何も気にならなかったわけではなし。
「このままではマズい」といった危機感と、「この先どうなるんだろう」という不安感を抱えながら生活。
時には、恐怖感すら覚えたそう。
しかし、既に、事態は、自分一人で収拾できるレベルを超越。
そこで、「このままだと大変なことになる!」と一念発起し当社に相談。
他人に相談するのは恥ずかしくて抵抗があったそうだが、ゴミ部屋に暮らしている人って、世間一般が考えているほど少なくはなく、実は、意外に多い。
経験にもとづいて、その辺のところを説明すると、少しは気が楽になったのか笑顔が戻ってきた。
心配だったのは、食品ゴミと水周り。
食品等の腐敗物や水気の多い腐食物が多いと、そのものだけでなくその周囲にあるものまで汚染し腐食させる。
場合によっては、床や壁など、内装建材も深刻なレベルにまで汚損する。
掃除だけで原状復旧させることが不可能な場合も少なくない。
その辺のところを説明すると、男性は、再び、心配そうに顔を曇らせた。
ただ、幸いなことに、食品系のゴミは、ほとんど容器やボトルのみ。
気がかりだった、食べ残し・飲み残しなどの残飯は少量。
これが幸いし、ゴミを撤去した後に現れた内装や設備の汚損は軽症。
また、ユニットバスのゴミは水分を帯びて腐食していたものの、ここは洗浄による清掃が可能。ししたがって、ゴミ撤去後には入念なクリーニングを施し、想定以上にきれいに復旧することができた。
依頼者は、懲りた様子。
また、長い間の悩みの種が解決し、肩の荷が降りたよう。
「ありがとうございました!助かりました!」とホッとしたような笑顔を浮かべて、作業の成果を喜んでくれたのだった。
作業場所 | 賃貸マンション |
---|---|
依頼内容 | 生ごみの処分・不用品の処理・ルームクリーニング・害虫駆除 |
作業時間 | 3時間 |
作業人数 | 3名 |
作業料金 | 99,000円(税抜き) |
江戸川区周辺の対応地域
葛飾区 墨田区 江東区 市川市 浦安市
②ゴミ部屋の片づけ【東京都板橋区】
ゴミ部屋でお悩みの方、応対させていただきます!
現場は、1Rの賃貸マンション。
依頼者は部屋の住人男性。
男性は、大手企業のサラリーマン。
このマンションは、会社が借り上げて社員が居住している社宅。
依頼者が、この部屋に暮らしていた期間は四年余で、その間に大量のゴミをためてしまった。
男性の会社は、土日祝祭日が定休。
ただ、平日は帰宅が深夜になることも珍しくなく、なかなかハードな勤務のよう。
おそらく、休日を返上して仕事に出ることも少なくなかっただろう。
そのせいか、日常の家事は疎かに。
決められた日に決められた方法でゴミを出すこともキチンとやらなくなってしまった。
自炊をやる時間も体力もなく、食事も、ほとんど外食か弁当。
その上で、発生したゴミを出さないものだから、当然、それは、たまる一方。
酒も好きで、ゴミの中でも、空缶・ペットボトル・弁当ゴミ等、飲食系のゴミが高比率で占有。
日に日にカサを増していくゴミ・・・このままゴミが溜まり続けていくことへの危機感や不安感はあったものの、仕事の疲れと怠け心が、策を講じることを邪魔。
休みの日は気も身も重くなり、結局、いつまでたっても片付けに手をつけることができなかった。
きっかけとなったのは勤務先の異動辞令。
遠方への転勤することになり、この部屋を出ていかなければならないことに。
引っ越し会社は会社が用意してくれることになってはいたが、このままの状態では引っ越しの準備をすることもままならず。
もちろん、ゴミを置いていくわけにもいかない。
で、色々と調べた結果、当社へ相談することにしたようだった。
引っ越し予定日までは、まだ、充分に日数があり、慌てる必要はなし。
ただ、社宅であるこのマンションに暮らしているのは、同じ会社に勤めている人ばかり。
直接の上司・同僚・部下がいたかどうかは定かではなかったが、誰かの目につかないに越したことはない。
依頼者も、他の目が気になるようで、「作業は、できるだけ短い時間でやってほしい」との要望。
そこで、他の社員(住人)と遭遇しにくい土日祝祭日は避け、平日に一日だけ休みをとってもらうことにした。
作業の日。
部屋には、捨てたくないモノ・大切なモノ・生活必需品等もある。
そんな中で、当方は、不要なゴミだけを選んで処分しなければならず。
取捨の判断に迷うものは依頼者の指示が必要。
その辺のところは依頼者も理解しており、依頼者は、できるかぎり、作業に協力してくれた。
依頼者が、あまり細かい指示を出さないでいてくれたお陰もあって、作業は、ものの数時間で完了。
一人や二人は覚悟していたものの、他の人とはまったく遭遇もせず。
秘密裡に、かつスピーディーに事を運ぶことができ、依頼者は「さすがプロですね!」と褒めてくれた。
そして、つくづく懲りたようで、「もう、絶対、やりません!」と、笑顔で声高に宣言してくれたのだった。
作業場所 | 1R賃貸マンション 5階 |
---|---|
依頼内容 | ゴミの梱包・ゴミの搬出・ルームクリーニング |
作業時間 | 5時間 |
作業人数 | 4名 |
作業料金 | 138,000円(税抜き) |
板橋区周辺の対応地域
豊島区 北区 練馬区 戸田市 和光市
ヒューマンケアの事例紹介Example
内装工事 特殊清掃 消毒・消臭
自殺・事故現場の処理事例まとめ編⑬
自殺現場の処理を請け負った案件。
残念ながら、我が国の自殺者数は、先進国の中でもトップクラス。
当方が請け負う仕事でも少なからずの件数があり、決して珍しいことではない。
また、自分を殺す方法は多種多様にあるが、日本人は縊死を選択することが多いとされる。
ただ、それも、ほんの一例。
本件では、一方は、自刃による自殺。
この場合、現場は、重度に汚染され、その光景は凄惨を極めてしまうことが多い。
もう一方は、練炭燃焼による一酸化炭素中毒自殺。
発見が遅れなければ、それによる汚染は軽症で済むが、事象が事象だけに難しい作業になることも少なくない。
どちらにしろ、心身ともに重い仕事になるのは間違いないことなのである。特殊清掃 消毒・消臭
孤独死部屋の特殊清掃と消臭事例まとめ編㉟
そこに暮らしていた住人が孤独死し、そのまま時間がたってしまった案件。
一件は、賃貸アパートの一室。
腐敗した遺体による汚染は、周囲の家財を巻き込んで、床に拡散。
遺体液が浸み込みにくい床材のため、その分、大きく広がっていた。
もう一件は、古い木造住宅の一室。
畳敷きの和室で、畳の上にはカーペット。
畳もカーペットも、共に遺体液を吸収しやすく、それを充分に吸い込んで腐食。
故人の姿がリアルに感じられるくらい、凄惨な光景をつくり出していた。
もちろん、二件の部屋には、著しい異臭が充満。
一口に「孤独死」と言っても、当然、亡くなった人も違えば、その現場も違う。
にも関わらず、放たれるニオイは同じ系統。
他の動物や食肉とは異なる人間特有のニオイ。
嗅ぎなれたニオイながら、ふと、「動物や食肉と何が違うのだろう・・・」と怪訝に思い、また、「“人間”という生き物は、いい意味でも悪い意味でも特別なのだろうか・・・」と不思議に思うときがある。特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
重度に腐敗した孤独死事例まとめ編㉑
寝室で住人が亡くなり、その後、重度に腐敗した状態で発見された案件。
体調を崩して休んでいたのだろうか、それとも、就寝中の急変だろうか、一方は洋室のベッドで、もう一方は和室の布団。
もともと、人体には、相当量の水分が含まれている。
また、本来は、固体である肉も、腐敗分解が進むと液化してくる。
最終的に残るのは、骨・歯・髪・爪といったものくらい。
つまり、「人体からは、かなりの量の液体が発生する」ということ。
それを、始めに、ベッドマットや布団が受け止めるのだが、それも限界がある。
ベッドの下の床や、布団の下の畳まで到達することも珍しくなく、故人の身体の大きさからは想像できないくらい、はるかに広く、はるかに深く汚染してしまう。
また、汚染や異臭ばかりでなく、そこから発生する害虫も、それと同じくらい侮れない存在になる場合があるのである。