ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
故人が倒れていた台所においては半ゴミ部屋。
遺体汚染とゴミが混ざっているような状態。
床材はクッションフロア(CF)で、清掃の難易度は高くないことを想定した。
ただ、汚染は重症でなくても異臭は重症。
高濃度の遺体系異臭が充満していた。
仕事の依頼者はアパートの管理会社で、特殊清掃・遺品整理・家財処分・消臭消毒と、一連の作業は大きな障害もなく進められた。
手始めは遺体汚染の特殊清掃。
まずは、周辺に散乱するゴミを取り除いて、遺体汚染の全容を明らかにした。
それから、清掃に着手。
前述のとおり、床材は防水性の高いCFで、畳・カーペットをはじめフローリング(木材)に比べても遺体液に対する腐食耐性は高く、特掃に手を焼くことはなかった。
片付けなければならないモノは、部屋の外にも。
一般的にありがちなのは、自転車や傘、土いじりの道具など、外で使う用のモノ。
ただ、ここにはそういったモノはなく、あったのは外壁付け集合ポストの中身くらい。
長い間放置されていたわけで、郵便物やチラシ類がギュウギュウ。
鍵はついておらず、ステンレスの扉を引くと一部が崩れ落ちてくるような状態だった。
見たところ、ほとんどは要らないチラシやDMのよう。
それに隠れるように、公共料金の請求書・明細書や区役所等からの書類がチラホラ見えた。
捨ててはいけないモノが混ざっている可能性もあり、一旦それらを取り出して足元に置いた。
そして、一通一通・一枚一枚手に取って、不要が明らかなモノはゴミ袋へ、そうでないモノは取り避け保管。
ただ、それらの取り扱いについて管理会社の指示を仰いだところ、結局、すべてゴミになってしまった。
中には、取捨選択に迷うモノもあった。
それは、一枚の返信用ハガキ、遠方から届いた同窓会の案内状。
開催日はまだ先で、出席を促す文章とともに出欠の返信を求める文も綴られていた。
が、故人が参加できるわけはなく、かといって何らかの遺志も感じられ・・・
その扱いについては、あれこれ想いが巡り、迷い悩むことになってしまったのだった。
→※詳しい話は「特殊清掃 戦う男たち(苦楽すメイト)」
→※詳しい知見は「生活保護受給者の孤独死とヒューマンケア」
作業場所 | 賃貸マンション(1DK) |
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依頼内容 | 特殊清掃 遺品整理 消臭消毒 |
作業時間 | 3週間 |
作業人数 | 6名(延べ人数) |
作業料金 | 200,000円(税抜き)不要物処理費別途 |
特殊清掃は、ヒューマンケアにお任せください!
中野区周辺の対応地域
練馬区、豊島区、新宿区、渋谷区、杉並区
ヒューマンケアの事例紹介Example
ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭
ゴミ部屋の片づけ事例まとめ編⑥
賃貸マンションに大量のゴミを溜めてしまった案件。
一般には「ゴミ屋敷」とか「ゴミ部屋」などと言われるものだが、一般の人には、どういう事情があったゴミを溜めてしまうのか、どういう経緯でゴミが溜まってしまうのか、理解に苦しむところがあると思う。
しかし、それが何であれ、その人その人に「理由」があるはず。
根底には「面倒」という怠け心があるのかもしれないけど、それも、人が持つ一つの「性質」だったりして、ゴミ部屋に携わると、人それぞれの、「否定しきれない人格」というか、「個性」が垣間見えることもある。
もちろん、反社会的行為はいけないし、他人に迷惑をかけてもいけないし、肯定できることでもないのだが、依頼者と良好な関係を築く上でも、作業を円滑に進める上でも、当人にしかわからない、または、当人にもわからない事情や経緯があるところに目を向けることが大切なのではないかと思う。解体 内装工事 特殊清掃 消毒・消臭
室内のニオイ脱臭・消臭事例まとめ編㉝
消毒・消臭を請け負った案件。
一件は、孤独死現場だったのだが、発見が早く、遺体に目立った腐敗はなし。
したがって、遺体による汚染はなく、異臭も感知せず。
ただ、世の中には「潔癖症」という言葉(病?)があるように、衛生面の感覚は、個人差があるため、事の大小を問わず、依頼者の要望に沿った作業をプランニングすることが求められる。
もう一件は、正体不明の不快臭。
ニオイの感じ方については、嗜好や臭覚感度など、個人的・主観的な感覚によるところが大きい。
だから、これもまた、依頼者の感覚を優先することが大切。
ただ、どちらにしろ、「成果を明示しにくい」という難点がある。
したがって、作業後のトラブルを回避するため、依頼者には、そういう性質をもった作業であることを充分に理解してもらう必要がある。
その上で、できる限りの作業をやってみせることが重要なのである。特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
重度に腐敗した孤独死事例まとめ編㉑
寝室で住人が亡くなり、その後、重度に腐敗した状態で発見された案件。
体調を崩して休んでいたのだろうか、それとも、就寝中の急変だろうか、一方は洋室のベッドで、もう一方は和室の布団。
もともと、人体には、相当量の水分が含まれている。
また、本来は、固体である肉も、腐敗分解が進むと液化してくる。
最終的に残るのは、骨・歯・髪・爪といったものくらい。
つまり、「人体からは、かなりの量の液体が発生する」ということ。
それを、始めに、ベッドマットや布団が受け止めるのだが、それも限界がある。
ベッドの下の床や、布団の下の畳まで到達することも珍しくなく、故人の身体の大きさからは想像できないくらい、はるかに広く、はるかに深く汚染してしまう。
また、汚染や異臭ばかりでなく、そこから発生する害虫も、それと同じくらい侮れない存在になる場合があるのである。


