ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
汚染は軽症のため、作業の種類は特殊清掃だったが、「特殊」という程の技術は要さず。
しかし、フローリングには遺体痕が残留。
一般の人でそこから人型を連想する人はいないだろうが、私から見れば、遺体の姿勢が読み取れるくらい。
腐敗した遺体液が床材に浸み込んで腐食していたためだ。
倒れてから息を引き取るまで、どれくらいの時間がかかったのか定かではなかったが、苦痛のない最期だったと思いたかった。
故人にとって最も血縁の近い身寄りは、離れて暮らす兄と妹。
民法に準じ、一般的に兄妹は、生活保護制度においても「扶養義務者」とされる。
が、それぞれにそれぞれの暮らしがあり、余程 裕福であれば別だが、一般庶民は妻子(夫子)を養い自分の生活を維持するのに手一杯で、弟・兄の生計を支える余力は持てないもの。
故人が生活保護の受給資格を得たことは、それを裏付けていた。
だからといって、兄妹の情がないわけではなく、故人兄妹も、生前は近しい付き合いをしていたようだった。
特殊清掃・消臭消毒をはじめ、請け負った仕事の中には遺品整理もあった。
ただ、貴重品らしい貴重品はなく、他人にとってはゴミなって然るべきものばかり。
そんな中、押入の布団の下から一枚のハガキが見つかった。
差出人をみると故人の妹。
故人とは苗字が違っていたのだが、故人のことが「兄ちゃん」と記されていたため、妹からのものだとすぐに分かった。
内容は、亡くなった母親の三回忌で、三人兄妹での墓参予定を確認するもの。
以前から、その約束はできていたのだろう、その文は、時候の挨拶に添えるようなかたちで綴られていた。
そして、故人もそれ予定をしていたと思われた。
しかし、その日を待たずして故人は逝ってしまった。
三回忌の墓参は、故人を抜いた兄妹二人、またはその家族も一緒に行われたのだろうが、当然、そこに故人はおらず、そのことを想うと何ともいえない切なさを覚えた。
アパートは古く、通常損耗や経年劣化が発生。
仮に、故人の孤独死がなかったとしても、天井壁のクロスや床材の貼り替えは免れない状態。
したがって、管理会社からの要望も、「職人が衛生的に工事できるレベルまできれいになっていればいい」といったもの。
作業成果のハードルも低く、プレッシャーも軽い現場だった。
床に遺体痕は残ったものの、部屋の異臭はきれいに除去でき、その後、内装改修工事を経て、部屋は新たな入居者を待つこととなったのだった。
作業場所 | 賃貸木造アパート2階(1K) |
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依頼内容 | 特殊清掃 家財撤去 消臭消毒 |
作業時間 | 3週間 |
作業人数 | 4名(延べ人数) |
作業料金 | 120,000円(税抜き)不要物処理費別途 |
孤独死部屋の処理は、ヒューマンケアにお任せください!
東京都大田区周辺の対応地域
江東区、品川区、目黒区、世田谷区、神奈川県川崎市
ヒューマンケアの事例紹介Example
内装工事 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
特殊清掃撤去(自殺腐乱遺体)の事例㊷【東京都武蔵野市】
訪れたのは「住みたい街ランキング」で常に上位にある人気の街。
駅近で利便性の高い場所に建つ賃貸マンションの一室。
そこで暮らしていた20代前半の若者が自殺。
故人は大学生で、社会との繋がりはシッカリあった。
が、発見は遅れ、遺体は腐敗し、著しい汚染と異臭が発生していた。
故人が通っていたのは誰もが憧れる一流大学。
故人は、そこに現役で合格し、問題なく通学していた。
しかし、他人からは順風満帆に見える道でも、本人は満足していなかったよう。
本人の夢なのか医師である親の希望なのか、新たに医学部を受験するつもりで大学生活を送っていたよう。
そのため、部屋には受験勉強に必要な教材や書籍が山とあった。消毒・消臭
ノロウイルスと衛生消毒事例まとめ編⑦
現場の事情はまったく異なるが、それぞれの現地状況と依頼者の要望に合わせて消毒を施工した案件。
世の中には「きれい好き」な人もいれば、その類のことは、あまり気にしない人もいる。
衛生感覚については、個人の感性や性質によるところが大きく、「衛生的or不衛生」「きれいor汚い」の判断基準は、個々人でかなり異なる。
したがって、その差があまりの大きい場合は、トラブルの原因になったりもする。
一見、些細なことのようにも思えるが、場合によっては、人間関係にも影響する大事にも発展しかねない。
また一方、コロナウイルスが世界を席巻して久しいが、その陰で、インフルエンザや大腸菌などが世間を騒がせることもある。
冬場に流行しやすい「ノロウイルス」もその一つ。
感染力が強いうえ症状も重く、発生すると、新型コロナウイルスにも引けを取らないくらい厄介なもの。
二案件のどちらとも、甘く考えていると、とんだシッペ返しを喰うことになるのである。


