事例紹介

ヒューマンケアの事例紹介Example

依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています

孤独死部屋のゴミ片付け事例㊺ 【東京都江戸川区】

依頼を受けた現場は、「住宅地」も「商業地」とも言い切れない、その中間みたいな街に建つアパート。
軽量鉄骨構造で、新築時は「マンション」と呼べるくらいだったのかもしれなかったが、それから何年も経ち、既に築古物件に。
目的の部屋は二階の一室、間取りは和室+台所の1DK。
周辺にスーパー・コンビニやドラッグストアはあり、日常の生活に不便を感じるようなことはなさそうだったが、最寄り駅は徒歩圏外。
駅近物件に比べて、賃料はだいぶ安いようだった。
そこで中年男性が孤独死。
故人は50代男性、メンタルを病んで無職。

主な生活の糧は生活保護費で、親に無心したお金が時々それに加わった。

発見はしばらく後になったが、冬季の低温乾燥が幸いして、遺体の腐敗は軽度。

最期に寝ていたベッドマットに薄っすらとした汚れが残っていたくらいで、特段の悪臭や害虫も発生していなかった。

 

依頼者は父親で、公営住宅で長年 妻(故人の母)と二人暮らし。

限られた年金に取り崩した預貯金を足しながら、爪の先に火を灯すような生活を送っていた。

近年は、そこに妻の介護費用と世話が加わり、生活は一層厳しくなってきていた。

そこに降って涌いたのが、息子の孤独死と汚部屋問題。

父親は精神的に大きなダメージを受け、経済的不安に苛まれるようになっていた。

 

最大の問題は、遺体痕ではなくゴミ部屋・汚部屋になっていること。

難儀したのは、水廻りの片付け。

台所・トイレ・風呂、どこも悲惨な状態だったが、とりわけ厳しかったのがキッチンシンク。

排水口が詰まって腐水がタプタプ、更に、調理器具・調味料・食品・・・台所周りにある色々なモノが山積みに浸かってボロボロに腐食。

シンクは「肥溜め」「ドブ沼」の状態、そこから放たれる悪臭も凄まじいものがあった。

 

作業そのものも難関だったが、その後の父親と大家の協議も難航。

大家は、100万円を優に超えるであろう原状回復費用のほぼ全額を父親に負担するよう要求。

一方、それに応えられるものなら応えたい父親だったが、振れる袖をもっておらず。

大家と遺族の交渉協議に当方が関わる由縁はなかったが、船に乗りかかっていた当方はオブザーバー的に参画することに。

役に立たない野次馬にならないよう自戒しながら、客観性と中立性を意識して公正に働くことを肝に銘じて協議に臨んだ。

 

法的責任・経済的責任・社会的責任・道義的責任、当事案においては色々な責任が生じることが考えられた。

ただ、父親は、アパート賃貸借契約の連帯保証人にはなっておらず、相続も放棄することも確実で、法的責任・経済的責任は問えない状態。

また、広く社会に迷惑をかけたわけでもなければ、第三者的な被害者はいるわけでもなく、社会的責任ははじめからないと考えられた。

唯一、道義的責任が残るが、これは、親子の血縁をどう考えるかの問題。

第三者が感情的に介入できる類のことではなく、父親の考えによって定まるものだった。

 

大家は冷静に、父親は誠実に、当方は公正に、そんなスタンスの協議が紛糾することはなかった。

上限金額は設定されていたが、不動管理会社が加入していた保険が利用できることも判明。

また、父親は大家に対し、迷惑料として一定の金額を支払うことを申し出。

原状回復費用が少しでも抑えられるよう、当方は、風呂の特掃をサービスで施工することに。

それぞれが担える負担を担い、果たせる役目を果たし、本件は平和的に落着したのだった。

 

※詳しい話は「特殊清掃 戦う男たち(いたみわけ)

 

作業場所賃貸アパート(1DK)
依頼内容遺品整理 ゴミの梱包・搬出 特殊清掃
作業時間6時間
作業人数6名
作業料金200,000円(税抜き)ごみ処理費別途

            

 

 

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