ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
話を詳しく聞けば聞くほど、かなりの難題があることが判明。
作業の安全が確保できないこと、期待されるほどの成果が見込めないこと、費用がかなり高額になること、そういったことを総合的に考察。
その結果、「当社での施工は困難」という判断に達した。
しかし、先方は、現地を見たうえでの判断を要望。
四方八方あたりながらも、色よい返事をしてくれる業者に出会えず、困っているようだった。
広告宣伝上、“初回の現地調査は無料”を唄っていても、実際にはコストがかかる。
施工できる可能性が低い現場の場合、無駄足になるリスクが高い。
そうは言っても、先方も困っているから問い合わせてきているわけ。
また、「百聞は一見に如かず」という言葉もある。
当方は基本姿勢に立ち返り、重い腰を上げて依頼の現場に出向くことにした。
ビルの大枠はできあがっていたが、大雑把に言うと「骨組みだけ」みたいな状態。
電話の段階では、もっと完成型に近づいている姿をイメージしていたが違っていた。
その分、作業の難易度は上昇。
特殊清掃は基本的に手作業でやるものなのに、手が届かないところや手が入らないところが多々。
また、安全上で問題のあるところも多く、作業は限定的なものにせざるを得なかった。
しかし、こういった案件は、事後にトラブルが起きやすい。
作業内容や作業成果について、依頼者の期待と当方の実績が、あまりにかけ離れているとそうなる。
そういったリスクがあることは事前に読めていたので、作業内容や想定される作業成果を入念に説明。
その上で、受発注契約を詰める段階に進むかどうかを打合せ。
ただ、当方が説明する内容が期待に満たないようで、先方は熟慮を要した。
工事中、視界に入る血痕は、作業員のメンタルに何らかの影響を及ぼす。
会社に対して「何とかしてくれ!」という意見も寄せられるだろう。
しかし、掃除できないものはできない。
結局、工事が終わったら撤収となる機械設備はそのままの状態で使うことに。
特殊清掃は、その他、建物自体に付着した血液を主に施工することで決着したのだった。
作業場所 | 高層ビル |
---|---|
依頼内容 | 特殊清掃 |
作業時間 | ― |
作業人数 | ― |
作業料金 | ― |
特殊清掃はヒューマンケアにお任せください!
港区周辺の対応地域
千代田区、中央区、新宿区、江東区、品川区、渋谷区
ヒューマンケアの事例紹介Example
特殊清掃 消毒・消臭
和式便所 洋式トイレの特殊清掃事例まとめ編㉜
住人がトイレで孤独死し、発見が遅れてしまった案件。
一件は、昨今では見かけることがなくなった、一時代も二時代も前の古い和式便所。
数々の現場を処理し、凄惨な光景には慣れているはずの当方でも驚くくらい深刻な状況。
もう一件は、一般的な洋式トイレ。
目立つ汚染はあったが、それほど深刻な状態ではなし。
一口に「孤独死」と言っても「体調急変による急死」とは限らない。
身体が徐々に衰えていき、意識が徐々に薄れていき、眠るように亡くなる人もいるはず。
ただ、そういった人の多くは、布団やベッドに横たわっているだろう。
しかし、本件のように、トイレで亡くなる事例は、本当に「急死」だったことが伺える。
何の対処もできず逝ってしまったことを考えると、「急なことで気の毒」と同情もできるが、「長患いなく、ポックリ逝けてよかったのかも・・・」と受け止めることもでき、その心境は複雑なものになるのである。特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
重度に腐敗した孤独死事例まとめ編㉑
寝室で住人が亡くなり、その後、重度に腐敗した状態で発見された案件。
体調を崩して休んでいたのだろうか、それとも、就寝中の急変だろうか、一方は洋室のベッドで、もう一方は和室の布団。
もともと、人体には、相当量の水分が含まれている。
また、本来は、固体である肉も、腐敗分解が進むと液化してくる。
最終的に残るのは、骨・歯・髪・爪といったものくらい。
つまり、「人体からは、かなりの量の液体が発生する」ということ。
それを、始めに、ベッドマットや布団が受け止めるのだが、それも限界がある。
ベッドの下の床や、布団の下の畳まで到達することも珍しくなく、故人の身体の大きさからは想像できないくらい、はるかに広く、はるかに深く汚染してしまう。
また、汚染や異臭ばかりでなく、そこから発生する害虫も、それと同じくらい侮れない存在になる場合があるのである。


