ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
女性の居住歴は何十年で、家賃の滞納や近隣トラブル等もなく、“善良な居住者”だった・・・のはずだった。
しかし、大家が部屋に入ってみるとゴミ部屋になっており、内装設備は全滅の状態になっていたのだった。
とりわけ、トイレはかなり酷い状態のよう。
ただ、現物をみないと施工の可否は判断できない。
で、現地を訪問。
目の前に現われたトイレは、詰まったまま使われ続けた・・・至極凄惨な状態。
「こんなヒドイの見たことない!」ということはなかったけど、これまでの施工実績をもとにした“汚手洗ランキング”でトップクラスであることは間違いないことだった。
便器の汚染もさることながら、ユニットバス自体の経年劣化や生活汚染も軽くはなし。
本来なら、解体撤去して新しい設備を入れるのが適当。
しかし、それには、50万円以上の費用がかかる。
また、部屋には他にも修繕しなければならないところはたくさんある。
大家は「一番費用のかかるユニットバスは清掃で復旧させたい」と考えているそうだった。
しかし、便器は重々々症。
どこまできれいにできるか、やってみないとわからない。
また、詰りの原因によっては設備業者の手を借りなければならないこともある。
正直なところ、やりたい仕事ではなし。
とは言え、無碍に断ることもできず、「成果保証なし」という条件で請け負うことにした。
これまでも似たようなトイレを掃除してきた経験はある。
幸い、陶器(便器)は腐食することはなく、色素が浸透沈着して変色シミが残留することもほとんどない。
見合った洗剤・道具・根気、そして“コツ”を持っていれば、かなりいいところまできれいにできる。
ただ、メンタルへの負荷は少なくない。
どうしても、作業前は憂鬱な気分になってしまうので、その辺と折り合いをつけるのも“コツ”の一つだった。
まずは、大量に溜まった糞便の除去。
小さな便器が相手では、主な道具は“手”となる。
見た目の気持ち悪さ、強烈な臭さ、そして手に伝わる不気味な感触・・・
そんな中、その“手”が、便器の奥から詰りの原因であるビニール袋を引っぱり出してくれた。
手袋を着けているとはいえ、なかなかのスリルがあった。
格闘の末、トイレはほぼ元通りの姿を取り戻すことができた。
当初は依頼者も、「古いアパートだし少々の傷みや汚れが残っても仕方がない」と、半ば諦めていたよう。
それが、良い方に裏切られたわけで、当方の仕事ぶりを高く評価してくれ、また、その労苦をねぎらってくれた。
トイレもきれいにでき、依頼者も喜んでくれ、施工した当方も満足。
キツい仕事であっても やり甲斐の一片を感じることができたのだった。
作業場所 | 老朽アパート |
---|---|
依頼内容 | 特殊清掃 |
作業時間 | 1日 |
作業人数 | 1名 |
作業料金 | ― |
消臭脱臭はヒューマンケアへ
ふじみ野市周辺の対応地域
川越市、富士見市、入間郡三芳町
ヒューマンケアの事例紹介Example
解体 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死部屋の問題解決事例まとめ編⑱
孤独死が発生し、その重度の汚染が発生してしまった案件。
本件は、二件とも、故人が居室床に倒れていたケース。
近年、居室の床は畳ではなくフローリングであることが圧倒的に多い。
言わずと知れたことで材質は木なのだが、表面は滑らかに、中は固く加工され、高い耐久性や防湿性を誇る。
しかし、そうは言っても、基本的に木材であることに変わりはない。
遺体系の事案に限らず、長期間に渡り水分や脂分に晒されると、表面だけで止めることはできず、どうしても内部に浸み込んでしまい、シミや変色を生じさせる。
更には、腐食まで発生し、材質そのものが破壊されてしまう。
ここまでのことになると、もはや、清掃だけで元通りにすることは不可能。
相応の内装改修工事が不可欠となってしまうのである。


