ヒューマンケアの事例紹介Example
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その他 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
遺体の体液が下地まで浸透 対処事例99【東京都江戸川区】
内装工事業者からの依頼による特殊清掃および原状回復前処理作業である。
対象は木造アパート2階部分の2K住戸で、故人は60歳代男性、身寄りのない単身居住者であった。
発見時点で死後約10日前後が経過していたと推定され、室内には強い腐敗臭が滞留していた。
依頼内容は、残置物撤去、畳撤去、消臭消毒作業であり、特に工事業者担当者からは「工事着手前に遺体臭を可能な限り除去してほしい」との要望が強く出されていた。
担当者自身が臭気に敏感であり、室内確認の段階でも滞在継続が困難な状況であったため、通常の残置物撤去よりも消臭工程を重視した対応計画を立案した。
現地確認時、室内は長期間密閉されていた影響もあり、玄関開放直後から腐敗臭が共用廊下まで流出する状態であった。死亡位置は和室中央付近で、体液は畳表から畳床へ浸透し、さらに下地合板および木部敷居にまで到達していた。木造建物特有の吸着性により、臭気成分が建材内部へ浸潤している状況が確認された。腐敗に伴う汚染範囲は限定的ではあったものの、臭気濃度は高く、一般的な清掃や換気のみで改善できる状態ではなかった。
作業開始前には、近隣配慮を優先し、共用部の簡易養生と搬出導線の確保を実施した。木造アパートは気密性が低く、臭気が外部へ漏れやすいため、作業中は窓開放を最小限に抑え、室内換気と臭気拡散防止のバランスを取りながら工程を進行した。
最初の工程として、室内残置物の分別撤去を行った。生活用品、衣類、雑貨、寝具類などが室内全体に残されており、一部は臭気吸着が進行していたため、通常廃棄と分離しながら搬出した。冷蔵庫内部には腐敗した食品も残置されており、腐敗臭増幅の一因となっていたため、内容物を含め密閉処理後に撤去した。
長期放置現場では、生活臭と遺体臭が混在しているケースが多いが、本件も同様に複合臭化しており、単純な薬剤噴霧のみでは改善困難と判断した。
残置物撤去完了後、汚染源となっている畳の撤去を実施した。体液浸透箇所周辺は変色と腐食が進行し、畳裏面には広範囲の汚染が確認された。畳は6枚すべて撤去し、汚染部については厚手シートによる二重梱包を行った。搬出時には臭気飛散防止のため、共用部での一時滞留を避け、速やかに積込作業を実施した。
畳撤去後、下地状況を確認したところ、体液は構造用合板表面を超え、一部木部へ浸透していた。特に敷居部分は木材繊維内部へ臭気成分が浸み込んでおり、表面清掃のみでは臭気除去が困難な状態であった。そのため、洗浄工程では次亜塩素系薬剤だけに依存せず、蛋白質分解剤および専用消臭剤を併用した多段階処理を実施した。まず汚染箇所を中心に蛋白質分解処理を行い、有機物の分解除去を実施。その後、消毒洗浄を行い、乾燥工程を挟みながら臭気成分の低減を進めた。
木造建物では、湿潤状態が長引くことで臭気が建材内部へ固定化しやすいため、乾燥工程は特に重要となる。本件では送風機を用いて長時間乾燥を実施し、含水状態を可能な限り低下させた。その後、臭気測定および体感確認を繰り返しながら、薬剤噴霧と拭き上げを複数回施工した。特に依頼元である内装工事業者が臭気に敏感である点を踏まえ、「一般入室可能レベル」ではなく、「工事作業継続に支障がないレベル」を目標基準として調整を行った。
作業中、室内壁面や天井への体液飛散は確認されなかったものの、臭気粒子の付着は全体的に認められたため、空間消臭処理も並行して実施した。木造アパートの場合、建具裏や押入内部に臭気が滞留するケースが多く、本件でも押入内部に臭気残留が認められたため、内部洗浄および消臭剤散布を追加施工している。
最終工程では、オゾン脱臭機を用いた燻蒸処理を実施した。腐敗臭は人の嗅覚に強く残留しやすく、特に工事関係者のように繰り返し室内へ出入りする場合、微量臭気でも心理的負担となるケースが多い。そのため、本件では通常より長時間のオゾン燻蒸を実施し、作業終了後も一定時間の密閉保持を行った。燻蒸終了後には再度換気と臭気確認を実施し、初期入室時に比べ大幅な臭気低減を確認した。
最終確認時には、「これなら室内工事に入れる」との評価を受け、工事工程への引継ぎを実施した。特殊清掃においては、単に汚染物を撤去するだけではなく、次工程作業者が安全かつ精神的負担を軽減した状態で入室できる環境を整えることも重要となる。特に孤独死現場では、腐敗進行状況、建物構造、気温、換気状態などによって臭気残留レベルが大きく変化するため、現場ごとの状況判断と工程調整が必要となる。
本件は、木造建物特有の臭気浸透が発生していた事例であり、表面的な清掃では改善困難な状態であったが、汚染源除去、下地処理、乾燥、薬剤施工、オゾン燻蒸を段階的に実施することで、内装工事着手可能な環境まで臭気低減を行った案件である。特殊清掃後の内装工事では、解体時に再度臭気が発生するケースもあるため、必要に応じて追加処理を視野に入れた連携が重要となる。今回も工事業者側へ臭気再発可能性と木部交換推奨箇所について情報共有を行い、作業を完了した。
| 作業場所 | 2K木造アパート |
|---|---|
| 依頼内容 | 残置物の撤去、畳処理、特殊清掃、消臭消毒 |
| 作業時間 | 延べ3週間 |
| 作業人数 | 延べ5名 |
| 作業料金 | ― |
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特殊清掃 ゴミ屋敷清掃
年末のゴミ部屋清掃事例87【千葉県船橋市】
年末の大掃除時期である師走に、1DK賃貸マンションにおける室内残置物の片付けおよびユニットバス清掃の依頼を受けた事例である。
依頼内容は、年内中に室内のゴミ撤去と水回りの清掃を完了させたいというものであった。
連絡者は「住人の友人」と名乗る20歳代の男性であった。
電話にて問い合わせがあり、室内に相当量のゴミが堆積していること、住人本人が業者と直接顔を合わせることを恥ずかしがっているため、代わりに依頼を行っているとの説明があった。
作業当日はその友人が立ち会う予定であるとの申し出であったため、現地確認の日程を調整し、訪問する運びとなった。
解体 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死部屋の問題解決事例まとめ編⑱
孤独死が発生し、その重度の汚染が発生してしまった案件。
本件は、二件とも、故人が居室床に倒れていたケース。
近年、居室の床は畳ではなくフローリングであることが圧倒的に多い。
言わずと知れたことで材質は木なのだが、表面は滑らかに、中は固く加工され、高い耐久性や防湿性を誇る。
しかし、そうは言っても、基本的に木材であることに変わりはない。
遺体系の事案に限らず、長期間に渡り水分や脂分に晒されると、表面だけで止めることはできず、どうしても内部に浸み込んでしまい、シミや変色を生じさせる。
更には、腐食まで発生し、材質そのものが破壊されてしまう。
ここまでのことになると、もはや、清掃だけで元通りにすることは不可能。
相応の内装改修工事が不可欠となってしまうのである。ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭 害虫駆除
ゴミ部屋の片づけ事例まとめ編⑫
仕事や日々の生活の忙しさにかまけて、部屋にゴミを溜めてしまった案件。
社会生活でも私生活でも、ゴミは、自然と出てしまうもの。
もちろん、一般的には、発生したゴミは片付けながら生活するわけだけど、それがキチンとできなくなることがある。
そのキッカケや原因は人それぞれなのだが、ある一線を越えてしまうと、がんばって維持していたモラルは総崩れを起こし、怒涛の勢いでゴミは溜まっていく。
そして、始めのうちは、誰にも迷惑が掛かってなくても、そのうち、異臭や害虫・害獣が周辺に害を及ぼしたり、場合によっては火気の心配もでてきたりする。
想定外の事象が発生して、慌てるハメになることも。
結局のところ、一番迷惑を被るのは自分なのかもしれない。









