ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
特殊清掃・家財処分・消臭消毒は他社が施工。
知り合いの不動産会社に紹介された業者だったそう。
提示された金額は高額ではあったが、急を要していたためその一択しかなかった。
しかし、その結果がよくなかった。
家財処分までは、ほぼ注文通りの仕事をしてもらえたのだが、肝心の異臭がほとんどそのまま残留してしまった。
当然、女性は業者にクレームを入れたが、「これ以上の消臭は無理」「内装を解体するしかない」「はじめからそう説明していたはず」と一点張り。
契約前に受け取った見積書もかなり大雑把なもので、ニオイについての記述は「消臭一式〇円」の一行のみ。
もはや、「言った」「言わない」、「聞いた」「聞いてない」の世界。
ただ、老年の女性に、それに対抗するパワーはなし。
紹介者との人間関係もあるし、揉め事も避けたいし、結局、女性が泣き寝入るかたちで業者の施工は終わった。
そこで行き着いたのが当社。
女性の息子がネットで色々と調べて薦めてくれたそう。
女性の困惑が理解できた当方は、取り急ぎ現地調査を実施することに。
訪れたのは郊外の大規模マンション。
そこは故人が自己所有していた部屋で、女性を含む二人の姉が相続し、行く行くは売却されることになっていた。
故人が亡くなっていたのは寝室のベッド。
おそらく、遺体から生じる腐敗物のほとんどは布団やベッドマットか吸収していたはず。
それらを貫通して床に垂れていた可能性もあったが、それでも軽微だったはず。
それを物語るように、床に目立った汚染痕はなし。
「前業者の掃除がよくできている」というより、「はじめから汚れていなかった」という感じだった。
想像するに、その業者は一般のハウスクリーニング業者。
一般清掃については相応の技術や装備を持っているので甘く考えていたのだろう。
軽汚染の特殊清掃は何とかできても、重異臭は素人仕事では片付かない。
相応の知識・経験・技術・装備が必要。
結果、「これ以上の消臭は無理」とサジを投げたものと思われた。
築年数も古くなく、立地も悪くなく、内装も設備もきれい。
ニオイの問題を除けば、優良物件。
このままの売却を選択ることもできるはずだった。
しかし、女性は、どうしてもニオイを消したいそう。
それは、「少しでも高く売りたい」といった欲からきているものではなく、故人の名誉・尊厳を大切にしたいという肉親の情愛からきているものだった。
ダマされたようなかたちになった前の消臭作業。
「息子推薦の業者」とはいえ、当方が いきなり信用してもらえるわけはなし。
女性が抱える不安を察することができたので、どんな質問にも丁寧に応答。
それには、長年に渡って積み重ねてきた経験が貢献。
結果、あらためての消臭作業を当方が施工することになり、手間と時間はかかりながらも、最終的には部屋の異臭も女性の不安も消すことができたのだった。
→※詳しい話は「特殊清掃 戦う男たち(胡散のニオイ)」
| 作業場所 | 分譲マンション |
|---|---|
| 依頼内容 | 消臭 |
| 作業時間 | 3週間 |
| 作業人数 | 延べ3名 |
| 作業料金 | ― |
消臭脱臭はヒューマンケアへ
野田市周辺の対応地域
柏市、流山市、春日部市、吉川市、幸手市、北葛飾郡杉戸町、松伏町、坂東市、守谷市、常総市、猿島郡五霞町、境町
ヒューマンケアの事例紹介Example
解体 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死部屋の問題解決事例まとめ編⑱
孤独死が発生し、その重度の汚染が発生してしまった案件。
本件は、二件とも、故人が居室床に倒れていたケース。
近年、居室の床は畳ではなくフローリングであることが圧倒的に多い。
言わずと知れたことで材質は木なのだが、表面は滑らかに、中は固く加工され、高い耐久性や防湿性を誇る。
しかし、そうは言っても、基本的に木材であることに変わりはない。
遺体系の事案に限らず、長期間に渡り水分や脂分に晒されると、表面だけで止めることはできず、どうしても内部に浸み込んでしまい、シミや変色を生じさせる。
更には、腐食まで発生し、材質そのものが破壊されてしまう。
ここまでのことになると、もはや、清掃だけで元通りにすることは不可能。
相応の内装改修工事が不可欠となってしまうのである。特殊清掃 消毒・消臭
孤独死部屋の特殊清掃と消臭事例まとめ編㉟
そこに暮らしていた住人が孤独死し、そのまま時間がたってしまった案件。
一件は、賃貸アパートの一室。
腐敗した遺体による汚染は、周囲の家財を巻き込んで、床に拡散。
遺体液が浸み込みにくい床材のため、その分、大きく広がっていた。
もう一件は、古い木造住宅の一室。
畳敷きの和室で、畳の上にはカーペット。
畳もカーペットも、共に遺体液を吸収しやすく、それを充分に吸い込んで腐食。
故人の姿がリアルに感じられるくらい、凄惨な光景をつくり出していた。
もちろん、二件の部屋には、著しい異臭が充満。
一口に「孤独死」と言っても、当然、亡くなった人も違えば、その現場も違う。
にも関わらず、放たれるニオイは同じ系統。
他の動物や食肉とは異なる人間特有のニオイ。
嗅ぎなれたニオイながら、ふと、「動物や食肉と何が違うのだろう・・・」と怪訝に思い、また、「“人間”という生き物は、いい意味でも悪い意味でも特別なのだろうか・・・」と不思議に思うときがある。特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
孤独死現場の特殊清掃事例まとめ編⑳
洋室で住人が孤独死し、その後、重度の汚染ともに発見された案件。
一方は賃貸アパート、もう一方は故人所有の一軒家。
特殊清掃・家財処分・消臭消毒をはじめ、場合によっては内装解体・内装復旧工事と、どちらも必要な作業・工事に大きな差はないが、遺族等、故人側の立場からすると、他人に権限のない故人所有の物件の方が、物事を進めやすい。
近隣に影響のないことは自己の裁量で決められるから。
一方、賃貸の場合は、金銭的な問題を筆頭に、大家・管理会社等との協議事項も多く、事と次第によっては、争いごとに発展することもある。
とりわけ、アパートやマンション等の集合住宅では、事態が他住人の生活に影響することもあるので、なかなかの手間をともないながら、細かな神経を使うことになるのである。









