ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
依頼者は、遠方に暮らす故人の家族。
遺体の第一発見者は、音信不通になった息子(故人)のことを按じてやってきた両親。
突然の死だけでも充分にショッキングなことだったが、その変わり果てた姿が追い討ちをかけた。
更に、桁違いに大きな問題が別にあった。
故人は、何匹もの犬を飼っており、それが家の中で全滅していたのだ。
故人が亡くなっていたのは2Fの洋室。
2Fは二間あり、狭い方を故人の書斎に、広い方をペット専用の部屋にしていたよう。
遺族が見たのは故人がいた部屋のみ。
「多数の犬が飼われており、別室ですべて死んでいた」というのは、現場検証をした警察からの
情報。
大型犬はいなかったが、小型から中型、多くの犬の死骸が溶解途中で転がっていた。
餌水をもらえなくなってからも、しばらくは生きていただろう・・・とても可哀想な状況。
一匹や二匹くらいならペット葬に回してもいいのかもしれなかった。
が、何分にも多数、しかも重腐乱で遺族も遠方。
「正式に弔うのは難しい」「ゴミとして処分するしかない」ということに。
躊躇いがなかったわけではなかったが、当方もその方針に沿うしかなかった。
せめてもの救いだったのは、この物件が故人所有であったこと。
賃貸物件、しかもペット不可物件だったら、目も当てられなかった。
また、住宅は密集しておらず、異臭や害虫など、近隣に直接的な迷惑はかかっておらず。
隣家とかは気持ち悪く思っていたかもしれなかったが、人が亡くなったことの厳粛さを考えると露骨な苦情は言えない。
悠長にはやっていられない状況だったが、近隣からプレッシャーをかけられるリスクは低かった。
遺体系汚染もさることながら、最大の難関は犬。
故人の死因・身元確認に二週間余の時間を要し、もともと腐敗し始めていた死骸は重度に腐乱。
発見されるまでの想定日数を加えると、放置期間は三週間以上。
高温多湿の時季、陽当りよく密閉された部屋にそれだけ放置されれば、酷く腐敗するに決まっている。
特殊清掃が極めてハードなものになることは重々覚悟しなければならない状況だった。
死骸は、物理的にも心理的にも重く感じられた。
代行してくれる機械があるわけでなし、手袋をつけていても心理的には素手と同じ。
当然、掴み上げるのには恐怖心にも似た抵抗感が。
手足がちぎれる恐れがないわけではなく、思わず「ヴゥ・・・」と呻いてしまうレベル
それが一匹や二匹ではないところに、この仕事の過酷さがあった。
死骸除去・腐敗汚物除去・反復清掃・消臭消毒・・・悪戦苦闘。
床材の腐食は内装改修で復旧するほかなかったが、人が上を歩ける状態に。
「相続して売却処分する」という遺族の意向を汲み、内装改修をはじめ過剰な消臭消毒もせず。
2Fを中心に大規模改修をするか、曰く(いわく)のついた建物だから解体して建て直すか、あとは買った方が考えること。
「事故物件だからといって法外に買い叩かれないように気をつけてください」と遺族にアドバイスし、謝意を受けつつ難儀な仕事は終わったのだった。
作業場所 | 一戸建 |
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依頼内容 | 特殊清掃 消臭消毒 |
作業時間 | 1週間 |
作業人数 | 3名(延べ人数) |
作業料金 | 180,000円(税抜き) |
腐乱したペットの処理・特殊清掃は、ヒューマンケアにお任せください!
川口市周辺の対応地域
さいたま市(南区、緑区、岩槻区)、越谷市、草加市、戸田市、蕨市、足立区、北区
ヒューマンケアの事例紹介Example
内装工事 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
特殊清掃撤去(自殺腐乱遺体)の事例㊷【東京都武蔵野市】
訪れたのは「住みたい街ランキング」で常に上位にある人気の街。
駅近で利便性の高い場所に建つ賃貸マンションの一室。
そこで暮らしていた20代前半の若者が自殺。
故人は大学生で、社会との繋がりはシッカリあった。
が、発見は遅れ、遺体は腐敗し、著しい汚染と異臭が発生していた。
故人が通っていたのは誰もが憧れる一流大学。
故人は、そこに現役で合格し、問題なく通学していた。
しかし、他人からは順風満帆に見える道でも、本人は満足していなかったよう。
本人の夢なのか医師である親の希望なのか、新たに医学部を受験するつもりで大学生活を送っていたよう。
そのため、部屋には受験勉強に必要な教材や書籍が山とあった。内装工事 特殊清掃 消毒・消臭
自殺・事故現場の処理事例まとめ編⑬
自殺現場の処理を請け負った案件。
残念ながら、我が国の自殺者数は、先進国の中でもトップクラス。
当方が請け負う仕事でも少なからずの件数があり、決して珍しいことではない。
また、自分を殺す方法は多種多様にあるが、日本人は縊死を選択することが多いとされる。
ただ、それも、ほんの一例。
本件では、一方は、自刃による自殺。
この場合、現場は、重度に汚染され、その光景は凄惨を極めてしまうことが多い。
もう一方は、練炭燃焼による一酸化炭素中毒自殺。
発見が遅れなければ、それによる汚染は軽症で済むが、事象が事象だけに難しい作業になることも少なくない。
どちらにしろ、心身ともに重い仕事になるのは間違いないことなのである。解体 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
孤独死部屋の特殊清掃事例まとめ編㉖
住人が孤独死し、しばらく放置され、その身体の腐敗が進んでしまった案件。
一件は賃貸アパート、もう一件は一軒家だったが、故人が倒れていたところの床材は、二件とも木製フローリング。
これは、畳やカーペットとは違い、特殊清掃によって、表面に付着した遺体発生の不衛生物は、ある程度除去できる。
軽症の場合は、何の痕も残らず、何事もなかったかのようにきれいになることもある。
しかし、多くの場合、多少なりとも、床材自体に体液が浸み込んでいる。
これが、床材に変色シミを発生させ、重症の場合は腐食まで発生させる。
とにもかくにも、軽症だろうが重症だろうが、衛生的・臭気的、そして、精神的な問題は残ってしまう。
したがって、最終的には、床材を貼り換える工事が必要となり、これを避けて通ることはできないのである。


