ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
孤独死現場の特殊清掃事例まとめ編⑳
洋室で住人が孤独死し、その後、重度の汚染ともに発見された案件。
一方は賃貸アパート、もう一方は故人所有の一軒家。
特殊清掃・家財処分・消臭消毒をはじめ、場合によっては内装解体・内装復旧工事と、どちらも必要な作業・工事に大きな差はないが、遺族等、故人側の立場からすると、他人に権限のない故人所有の物件の方が、物事を進めやすい。
近隣に影響のないことは自己の裁量で決められるから。
一方、賃貸の場合は、金銭的な問題を筆頭に、大家・管理会社等との協議事項も多く、事と次第によっては、争いごとに発展することもある。
とりわけ、アパートやマンション等の集合住宅では、事態が他住人の生活に影響することもあるので、なかなかの手間をともないながら、細かな神経を使うことになるのである。
①孤独死現場の特殊清掃【東京都町田市】
特殊な汚れや悪臭でお困りの方はご相談ください!
現場は、賃貸アパートの一室。
そこで、持病のあった高齢男性が孤独死。
暑い季節の中、発見は遅れ、遺体は重度の腐乱状態に。
ウジ・ハエの発生はもちろん、大量の腐敗体液が、かなりに広範囲に流出。
当然、異臭もハイレベル。
それは、室外周辺にも漂っており、そのニオイに覚えがある人はいなかっただろうけど、誰の鼻にも不快な悪臭には違いなかったはず。
それが「遺体の腐敗臭」だとわかった時点では、精神的なダメージを受ける人がいてもおかしくないレベルだった。
住人は苦情をもって、そのことをアパートの大家に報告。
「何事か?」と怪訝に思った大家は、直ちに現地へ。
窓にたかるハエを目の当たりにし、周囲に漂う異臭を嗅いだ大家は、自分が玄関を開けても仕方がないことを察知。
そして、すぐさま、警察に通報。
駆けつけた警察によって、変わり果てた姿となった故人は発見され、部屋から運び出されたのだった。
故人に親族はいたのだが、葬式や相続手続きのことばかりに奔走。
一度も部屋には入っておらず、事の重大性もいまいちわかっておらず。
しかし、大家としては、他住人の苦情を無視したままにしておくのは危険。
「とても住んでいられない!」と出ていかれるだけでなく、場合によっては、転居費用等の補償問題にも発展しかねない。
更には、風評被害によって、全室の家賃を下げても入居者が現れない状態に陥ることだってあり得る。
「とにかく、一刻も早く、近隣への影響を抑えてほしい!」と、慌てていた。
遺体から発生した腐敗体液は大量で、多くの家財を汚染。
周辺の物は、ほとんど濡れてベトベト。
したがって、多くの汚物・不衛生物が発生。
また、当然のことながらフローリングも壊滅状態。
いきなり解体するわけにもいかず、表面の体液を除去したうえで防臭処理。
併せて、全室に渡って、面積・間取りに反して、ややハイレベルの消臭消毒を実施した。
幸い、近隣住人には、大家が迅速に対応したことに誠意を感じたよう。
また、窓からハエの姿は消え、異臭は、外に漏れだす程ではなくなった。
以降、苦情はなくなり、また、アパートを出ていくような素振りをする人もおらず。
大家は、ひとまず落ち着きを取り戻し、「急な事態にも対応していただいて助かりました!」と、安堵の表情を浮かべてくれたのだった。
作業場所 | 1K賃貸アパート |
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依頼内容 | 汚染部の特殊清掃、汚物の梱包と処理、不要物の梱包搬出、室内の消臭消毒 |
作業時間 | 延べ7日 |
作業人数 | 4名 |
作業料金 | 158,000円(税別)ごみの処分費は別途 |
町田市周辺の対応地域
川崎市(麻生区) 横浜市(青葉区、緑区、瀬谷区) 相模原市(中央区、緑区、南区) 大和市
②寝室の腐乱遺体【東京都八王子市】
遺体の汚染痕清掃はお任せください!
現場は、住宅地に建つ一軒家。
その二階の寝室で、腐乱死体が発生。
亡くなったのは、この家で一人暮らしをしていた高齢女性。
その死は、誰にも気づかれることなく時間ばかりが経過。
遺体の腐敗はかなり進行し、同時に、著しい悪臭と害虫も発生。
しかし、その状態になっても尚、その異変に気づく者はいなかった。
故人には息子と娘がいたが、皆、遠方で生活。
意図的に疎遠にしていたわけではなかったが、遺族には遺族の生活がある。
また、故人は、大きな持病を抱えていたわけでもなく、高齢ながらも健康に暮らしており、特別の用でもないかぎり連絡をすることもせず。
顔を合わせるのも、多くて、盆暮れ、年に二回ほど。
年によっては、一年を通して顔を合わせないようなことも。
本件についても、警察からの知らせを受けて、慌てて駆けつけたような状態だった。
遺体から発生した異臭は、家屋全体に回っているようなことはなく、玄関を入った一階部分ではほとんど感知せず。
二階部分には、それなりの異臭が漂ってはいたものの、故人がいた寝室の扉が閉まっていたこともあり、それも軽微。
しかし、その寝室の扉を開けると、そこだけは、別世界のように高濃度の異臭が充満。
更に、遺体の汚染も重症で、遺体から出た不衛生物が、床にベッタリと付着していた。
部屋を原状回復させるには、特殊清掃・消臭消毒だけではく、床材や天井壁紙の貼り替えは必須。
しかし、この家は、次に誰かが暮らす予定はなく、遺族いわく「そこまでは必要ない」とのこと。
要望は、「近隣に迷惑がかからない状態にしてほしい」「近隣の手前、“専門業者によってキチンと清掃・消臭・消毒をした”という事実だけつくれればいい」とのことだった。
遺族の要望した作業がハイレベルなものでなくても、また、室内に多少の汚染痕や異臭が残っても、近隣にまで迷惑はかからない。
おまけに、マンションやアパートとは異なり、この家は周りの住宅とも近接しておらず、他人の家にまで異臭が流れ込む可能性は、ほぼゼロ。
ウジやハエの残党がいたとしても、屋外に逃亡する可能性もなし。
したがって、請け負った内容通りの作業を実施することは当たり前ながらも、極度の神経を使う作業にはならずに済んだ。
作業が完了して後、遺族は、向こう三軒両隣に状況を説明。
もともと、感情的なもの以外に実害はなかったはずで、それに応えて、遺族に文句を言ってくる人はおらず。
「お陰様で、苦情らしい苦情はありませんでした」と、遺族はホッとした表情に。
そして、「落ち着いてみると、何だか、淋しいものも感じますね・・・」と、その後、主のいない ただの空き家として佇むだけとなる家を去ったのだった。
作業場所 | 一戸建て |
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依頼内容 | 汚物の梱包搬出、特殊清掃、簡易消臭消毒 |
作業時間 | 3時間 |
作業人数 | 1名 |
作業料金 | 60,000円(税別)ごみの処分費は別途 |
八王子市周辺の対応地域
町田市 多摩市 日野市 昭島市 福生市 あきる野市 西多摩郡檜原村 神奈川県相模原市
ヒューマンケアの事例紹介Example
内装工事 ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭
「ゴミ部屋」「ごみ屋敷」事例まとめ編⑮
部屋に溜まったゴミの片づけを請け負った案件。
これまで、何度か紹介してきた通り、「ゴミ部屋」「ゴミ屋敷」というものは、一般の人が抱いているイメージより、はるかに多いと思う。
ゴミを溜める人は、社会において、それだけ普通に存在している証拠でもある。
しかし、「何故?」と思う人もいるだろう。
もともとの性格や嗜好によるところも大きいのだろうけど、幼少期から育まれた生活習慣や、生まれ育った生活環境が影響していることも少なくないと思う。
また、ゴミが片付けられなくなるキッカケは、大きな出来事にかぎったことではなく、日常のちょっとしたところに転がっていたりするもの。
つまるところ、「ゴミ部屋」「ゴミ屋敷」という事象は、多くの人が日常の当たり前の家事としてやっていることの、紙一重のところにあるものなのかもしれない。ゴミ屋敷清掃 消毒・消臭 害虫駆除
特別汚損事例まとめ編⑨
部屋の住人が大量のゴミを溜めてしまった「ゴミ部屋」の案件。
こういう現場も特殊清掃の対象となるのだが、この「特殊清掃」という言葉は、十数年前、もともと当社が考案して使い始めたもの。
そして、こういった、一般生活で発生するような汚れではなく、特殊な事例で、かつ重度の汚染のことを、当社では「特別汚損」といった用語で表している。
その、特別汚損の現場としては、孤独死現場が代表格のような印象を受けるかもしれないが、実のところ、ゴミ部屋・ゴミ屋敷も少なくない。
以前はきれいだったのに、今は、汚くなっている・・・
意外なところにゴミが溜まり、意外な人がゴミを溜めている・・・
「身近なところにはない」と思っていても、実は、身近なところにあったり、「そんな知り合いはいない」と思っていても、実は、ゴミ部屋の主と知り合いであったりすることもあるかもしれない。
ただ、気づいていないだけで。ゴミ屋敷清掃
ゴミ部屋・ごみ屋敷・本屋敷片づけ事例まとめ編㉒
「ゴミ屋敷」「ゴミ部屋」の片づけをした案件。
通常、「ゴミ部屋」「ゴミ屋敷」というと、日常生活から出るゴミが屋内・室内から排出されず、溜まりに溜まって、床が隠れるくらいにまで、場合によっては、天井に達するくらいにまで堆積するケースが多い。
しかし、一件は、このようなケースとは趣を異にしていた。
溜まっていたのは、生活ゴミではなく本。
「ゴミ屋敷」というより「本屋敷」「書籍屋敷」といったところ。
ただ、ほとんど紙ゴミだったため、仕分けの手間はほとんどいらず、その部分では効率的な作業だった。
もう一件は、ありがちな「ゴミ部屋」
多種多様のゴミが混合しており、更に、かなりの必要品も混ざっており、なかなか手間のかかる作業に。
同時に、取捨錯誤のトラブルを起こさないために神経を使う作業となったのだった。


