ヒューマンケアの事例紹介Example
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女性のゴミ部屋事例53 【東京都世田谷区】
特殊清掃の相談が入った。
「仕事の都合で引っ越すことになったのだが、部屋はゴミだらけになっている」
「ゴミの片付けと掃除をお願いしたい」
「管理会社にバレているわけではないけど、退去時にトラブルにならないようにしたい」
といった内容だった。
出向いた現場は、街中の賃貸マンション。間取りは1DKで、居住者は中年の女性。
居住年数は約十年で、ゴミを溜めるようになったのは近年のこと。バリバリ仕事をする生活で体力もメンタルも衰え気味になり、次第に家事が滞るように。
始めは罪悪感や危機感を覚えていたが、次第に慣れていき、結果、ゴミ部屋になってしまった。
作業には複数のスタッフが従事。
搬出作業は男性スタッフが、室内作業は主に女性スタッフが担った。
「どちらでもいいです」「ご都合にお任せします」
と、特に、女性スタッフを求められたわけではなかったが、下着や生理用品など、男性に見られたくないであろうゴミも多そうだったから、“心遣い”として当方が判断した。
しかし、ときに、その判断には慎重さが求められる。
下手をすると、“親切の押し売り”にもなりかねない。
「羞恥心は、異性に対して大きく、同性に対しては小さい」とは限らない。
「同性だからこそ恥ずかしい」ということもある。
言いやすい雰囲気をつくって依頼者の意向を聞くこと大切で、その辺のところには心を砕いた。
ゴミを片づけた後の部屋には、相応の汚損が残留。
目立ったのは、不自然な壁紙の汚れと、「変色」とまではいかない床のくすみ。
それでも、類似ケースに比べれば軽い方。
掃除することで、かなり復旧できそうだった。
しかし、予想していたより酷かったのか、ゴミがなくなって全容が明るみになった部屋を見る女性の顔は暗かった。
できるだけの掃除をし、簡易的な修繕もし、部屋は見違えるようにきれいになった。
多少の難は残ったものの、それも「通常損耗」「経年劣化」と見れなくもなし。
少なくとも、ゴミ部屋だったことを感じさせるところはなくなった。
それで、当方は、「居住年数を考えると、この程度の傷みは問題視されないと思う」とコメント。
不安げだった女性は、熟練業者の説明に、少し安心してくれたようだった。
部屋の退去引渡しは、管理会社立ち会いのもと、数日後に行われた。
管理会社は、部屋の隅々まで観察。
そして、後日、査定の結果が女性に知らされた。
色々と指摘を受けたそうだったが、十年も居住していれば、ほとんど「通常損耗」「経年劣化」の類に括られる。
その辺のところは管理会社も心得ており、結局、女性の責とされたのは、建具や設備の細かな破損くらいだった。
預けていた敷金に若干の補償を加えた金額で、賃貸借契約は解消された。
当初は、“もっと大ごとになる”と心配していた女性は大きく安堵。
当方の仕事もさることながら、助言やアドバイスも役に立ったよう。
退去引渡しと新居への引っ越しが無事に済んだことで、重かった肩の荷が降りたようだった。
同時に、「引っ越し先では同じことを繰り返すまい!」と自分を戒め、自分に誓ったはずだった。
→※詳しい話は「特殊清掃 戦う男たち(石頭)」
| 作業場所 | 賃貸マンション |
|---|---|
| 依頼内容 | ゴミの片づけ |
| 作業時間 | 半日 |
| 作業人数 | 5名 |
| 作業料金 | ― |

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解体 内装工事 特殊清掃 消毒・消臭
室内のニオイ脱臭・消臭事例まとめ編㉝
消毒・消臭を請け負った案件。
一件は、孤独死現場だったのだが、発見が早く、遺体に目立った腐敗はなし。
したがって、遺体による汚染はなく、異臭も感知せず。
ただ、世の中には「潔癖症」という言葉(病?)があるように、衛生面の感覚は、個人差があるため、事の大小を問わず、依頼者の要望に沿った作業をプランニングすることが求められる。
もう一件は、正体不明の不快臭。
ニオイの感じ方については、嗜好や臭覚感度など、個人的・主観的な感覚によるところが大きい。
だから、これもまた、依頼者の感覚を優先することが大切。
ただ、どちらにしろ、「成果を明示しにくい」という難点がある。
したがって、作業後のトラブルを回避するため、依頼者には、そういう性質をもった作業であることを充分に理解してもらう必要がある。
その上で、できる限りの作業をやってみせることが重要なのである。









