ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
発見の契機は、室内から異臭が漏れていることに気づいた大家が管理会社へ連絡したことによる。
警察立会いのもとで室内が確認され、故人は室内中央付近で死亡している状態で発見された。警察による見立てでは、死後推定はおよそ10日前後とされた。季節は初夏に差しかかる時期であり、気温の上昇も進んでいたため、室内では腐敗が進行し、強い臭気が発生していた。
室内は、いわゆるゴミ屋敷、あるいはゴミ部屋と呼ばれる状態であった。生活ごみ、空き容器、紙類、衣類などが長期間にわたり蓄積されており、床面の大部分が廃棄物で覆われていた。通路状に踏み固められた部分は一部に見られるものの、全体として整理された状態とは言い難く、居住空間の大半が堆積物で占められていた。
故人は、そのゴミの堆積した床上に倒れた状態で死亡していた。遺体搬出後の現場では、体液が床面および周囲のゴミへ浸出しており、腐敗臭が室内全体に広がっていた。特に紙類や布類などの吸収性の高い廃棄物が多く、体液の付着範囲は局所的でありながらも、臭気の拡散は広範囲に及んでいた。
依頼内容は、室内に堆積したゴミの撤去と、体液付着箇所を中心とした消臭・消毒作業である。また、今後の原状回復工事に備え、床面の状態を確認できる程度まで室内を整理することも作業範囲に含まれた。
堆積したゴミは可燃物、不燃物、資源物などに分類しながら順次搬出を行う。紙類や食品容器など腐敗臭を含むものが多く、廃棄物の中には長期間放置された食品や飲料容器も含まれており、害虫の発生も確認されたため、搬出と並行して簡易的な殺虫処理を実施した。
床面が確認できるまでゴミを撤去した結果、故人が倒れていた位置周辺に体液の浸出痕が認められた。木造住宅であるため床材はフローリングであったが、ゴミの堆積によって長時間覆われていた部分は湿気を帯び、体液が染み込んでいる箇所も確認された。特に紙類や布類が接触していた部分では、臭気の吸着が顕著であった。
体液が付着したゴミについては、一般廃棄物とは区別して密閉処理を行い、適切な方法で搬出した。その後、床面および周辺壁面に対して薬剤による洗浄と消毒作業を実施した。表面洗浄後も臭気の残留が確認されたため、消臭薬剤の噴霧および拭き取りを複数回繰り返し、臭気の低減を図った。
また、臭気の発生源となる可能性のある隙間や床材の継ぎ目についても重点的に処理を行った。木造建物の場合、体液や腐敗臭が床下や建材内部に浸透することがあるため、状況に応じて大家および管理者へ床材交換の可能性についても説明を行っている。本件では、表面処理後の臭気は大きく低減したものの、将来的な完全原状回復を考慮し、床材の部分交換が望ましい旨を報告した。
最終工程として、室内全体に対する空間消臭処理を実施した。窓や換気口を利用した換気を行いながら、消臭剤の噴霧とオゾン発生装置による処理を併用し、室内に残存する腐敗臭の除去を行った。作業終了後、室内は通常の状態に近いレベルまで改善され、今後の修繕作業に支障がない状態となった。
作業期間は延べ7日、作業員は延べ8名体制で実施した。
近年、単身高齢者の増加に伴い、このような孤立死現場の対応依頼は少なくない。
当社では、廃棄物の整理・撤去だけでなく、体液による汚染箇所の消毒、腐敗臭の除去まで一体的に対応している。
現場の状況に応じて作業方法を選定し、建物への影響を最小限に抑えながら原状回復へ向けた環境整備を行っている。
| 作業場所 | 木造アパート |
|---|---|
| 依頼内容 | ゴミの片付け、特殊清掃、消毒作業 |
| 作業時間 | 延べ7日 |
| 作業人数 | 延べ8名 |
| 作業料金 | ― |
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ヒューマンケアの事例紹介Example
特殊清掃 消毒・消臭
中高年男性の死亡に伴う原状回復事例66【東京都江戸川区 】
発見現場は、真夏日の続く時期における鉄骨造集合住宅の一室であった。
故人は中高年の男性で、妻とは十数年前に死別しており、以降は単身で生活していた。
依頼者によると、親族との交流は限定的で、定期的な訪問や連絡は行われていなかったそうだ。
発見時、故人は室内の椅子に座った状態で死亡していた。
警察および関係機関による確認の結果、事件性は認められず、死因については自然死と判断された。
死亡推定時期は発見日から約7日前後とされている。
発見までに一定期間を要した要因としては、近隣との接触が少なかったこと、また集合住宅において日常的な生活音が目立ちにくい構造であったことが挙げられる。特殊清掃 消毒・消臭
分譲マンションの一室の特殊清掃事例75 【横浜市鶴見区 】
空が夏から秋へと移ろう時期、分譲マンションの一室において、60歳代独身男性の孤独死が発生した。
故人は定年退職を迎えて間もない状況であり、近隣住民との日常的な交流はほとんど確認されていなかった。
異変に気付いたのは同じマンションの居住者で、長期間にわたり郵便物が溜まっていること、ならびに共用部にまで及ぶ異臭を理由に管理会社へ連絡が入ったことが発見のきっかけとなった。
警察および関係機関による現場確認の結果、事件性は認められず、死因は病死と判断された。死亡推定時期は発見時点から約10日程度前とされ、季節的要因も重なり、室内の腐敗進行は顕著であった。
依頼者は故人の兄であり、警察の手続き終了後、管理会社を通じて当社へ相談が寄せられた。要望としては、マンションの売却や賃貸等の具体的な予定は未定であるものの、まずは室内の汚染箇所を中心とした特殊清掃を実施し、遺品整理作業に着手できる最低限の消臭・消毒を行いたいという内容であった。









