ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
特殊清掃 消毒・消臭
公営団地一室における孤立死事例86【横浜市都筑区】
真夏日が続く季節の早朝に管理会社より連絡をいただいた。
対象は公営団地の一室で、居住者は70歳代の男性、生活保護受給者であった。
室内で倒れているところを発見され、警察による確認の結果、死後約7日が経過していると推定された。
発見時にはすでに近隣住民から異臭に関する申し出があり、共用廊下にまで臭気が広がり始めている状況であった。
連日真夏日を記録する気温環境下で室内は高温多湿状態となっており、腐敗は相応に進行していたものと判断される。
依頼内容は残置物の撤去や遺品整理を含まず、汚染箇所の特殊清掃および消臭・消毒作業に限定したものであった。
原状回復工事は別途実施予定とのことであり、当社は衛生環境の正常化と臭気問題の解消を目的とする範囲で業務を請け負った。
現地確認時、室内には強い腐敗臭が滞留しており、換気は停止、窓は施錠されたままの状態であった。発見箇所は居室床面で、床材はCF(クッションフロア)仕上げであった。畳や無垢材と比較すると液体の浸透リスクは低いが、継ぎ目や端部から下地へ浸透している可能性は否定できないため、慎重な確認が必要であった。体液は広範囲に及び、表面乾燥と内部残留が混在している状態で、害虫の発生も確認されたことから、二次被害防止の観点でも迅速な処置が求められた。
作業にあたっては、体液付着部の表層を慎重に除去し、専用薬剤によりCF表面の分解洗浄を行った。継ぎ目部分の浸透状況を確認した結果、必要範囲に限定して部分的な剥離を実施したが、下地材への顕著な浸透は認められず、構造部材に及ぶ大規模な解体処置は不要と判断した。
有機物除去後は、タンパク質分解酵素系洗浄剤による再処理を行い、その後、消毒処理を実施した。処理範囲は床面のみならず、飛散の可能性を考慮して壁面下部、巾木、周辺什器下部にまで拡張した。また、害虫対策として発生源周辺への薬剤散布および捕獲処置を行い、卵や幼虫の残存リスクを考慮した再発防止措置も講じた。
消臭工程では、一次処理として専用薬剤の噴霧を実施し、その後オゾン発生装置による空間燻蒸処理を行った。一定時間密閉環境下で処理を行い、臭気成分の分解を促進したのち、十分な換気を実施して臭気強度を確認した。最終的に共用廊下への臭気漏出がないことを確認し、管理会社担当者立会いのもとで作業完了とした。
作業は2名体制で実施し、延べ作業時間は約6時間であった。高温環境下での作業であったため、作業員の体調管理を徹底し、安全を最優先として工程を進めた。結果として汚染源は適切に除去され、腐敗臭は感知限界以下まで低減し、近隣からの苦情も解消された。
床材がCFであったことにより浸透被害の拡大を抑制できた事例である。畳や木質床材であった場合には、下地交換や床解体が必要となる可能性が高く、工期および費用は大幅に増加する。本件では部分的処置で対応可能であり、管理主体の負担を抑制する結果となった。
夏季における孤立死案件は腐敗進行が早く、臭気拡散および害虫発生のリスクが高い。特に集合住宅では近隣環境への影響が顕著であり、早期対応が被害抑制の鍵となる。
異変察知後速やかに相談をいただいたことで、対応範囲を限定しつつ適切な衛生処置を実施することができた。当社では、残置物処理を含む包括的対応から本件のような限定的特殊清掃まで、管理方針に応じた柔軟な業務提供を行っている。
| 作業場所 | 公営団地 |
|---|---|
| 依頼内容 | 特殊清掃、消臭消毒 |
| 作業時間 | 6時間 |
| 作業人数 | 延べ2名 |
| 作業料金 | ― |
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ヒューマンケアの事例紹介Example
解体 内装工事 特殊清掃 消毒・消臭
賃貸物件での孤独死事例まとめ編⑭
賃貸物件で部屋の住人が孤独死し、重度の汚染が発生してしまった案件。
本来、「死」のタイミングに良し悪しはないもの。
場所もそう。
しかし、孤独死の場合は、そう言いきれない事象がある。
真夏を筆頭に、高温多湿の季節は、遺体は傷みやすく、その分、汚染も重症化しやすい。
逆に、真冬を筆頭に、低温低湿の季節は、遺体は傷みにくく、それだけ、汚染は軽症で済むことが少なくない。
場所も、玄関、台所、風呂、トイレ、居室等々、狭い部屋にも色々あり、どこでだって起こり得る。
また、床もフローリング・カーペット・畳の違いがあり、ベッドや布団の上かどうかでも、その後の作業は変わってくる。
ちなみに、「押入」とか「ベランダ」という事例には遭遇したことがない。
とにもかくにも、重症汚染の場合は、作業は、それだけハードなものになるのである。解体 内装工事 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
玄関の特殊清掃と消臭事例まとめ編⑪
住人が賃貸物件の玄関で亡くなり、しばらく放置されてしまった案件。
人生の終わりは、いつ どこで どういうかたちで訪れるかわからない。
相対的な確率で考えると、「老人や傷病の床にある人の方が亡くなりやすい」と言えるのかもしれないけど、それは絶対的なものではない。
言うまでもなく、特に病気もケガもない赤ん坊・幼児・子供・若者だって、常に、命を失う可能性をはらんで生きている。
事実、事件・事故・自然災害・戦乱などで、命を落としている人のニュースは、日々、途絶えることがない。
こういった特段の事情のない、日常生活においても同様。
体調が急変して亡くなった事案では、「昨日まで元気にしていたのに・・・」「さっきまでフツーにしていたのに・・・」といったケースがざらにある。
本件でも、故人は、亡くなる直前まで健常に暮らしていたはずで、実のところ、その死に一番驚いているのは、亡くなった本人なのかもしれない。









