孤独死のあった室内消臭はヒューマンケアにお任せください！

現場は、分譲マンションの一室。

そこで一人暮らしをしていた初老の女性が孤独死。

そこは故人所有のマンション

放置された日数はそれなりに長く、遺体は、生前の面影をとどめることなく腐敗。

本来は固体だったものまで液化し、そこからは大量の腐敗体液が流出。

それは、著しい悪臭を放ちながら床に広がっていった。

床材は、畳でもなく、木製フローリングでもなく、カーペットでもなく、クッションフロア。

水分を防ぐ能力は高く、腐敗体液は浸透することなく、ただただ流れ広がるのみ。

また、腐敗体液には多くの脂分が含まれており、ベトベト・ヌルヌルの状態で、踏むと滑りやすく要注意。

その上、多少、黄色がかってはいるものの、ほとんど透明で、遠目では把握しにくい。

とは言え、特殊清掃をするうえでは、作業対象を見定める必要がある。

そのため、床に顔を近づけたり、手袋を着けた手で触ったりして汚染範囲を確認した。

生前の故人は、きれい好きで几帳面な人だったよう。

部屋は、自分好みにコーディネートされ、家具や調度品もきれいに配置。

全体的な色合いも、自分の嗜好に合わせていたよう。

遺体痕と、そのニオイさえなければ、とてもオシャレな空間。

しかし、残念ながら、人一人が亡くなって放置されただけで、それらはすべて台なしになってしまう。

故人の気持ちを察すると極めて不本意と思われたが、人間は「死」を前にしては無力なもの。

「仕方がない」と諦めるほかなく、あとは、できるかぎり、死の痕を消すのみだった。

クッションフロアは、液体に耐性がある分、掃除もしやすい。

固形物が固着していると難儀することはあるものの、取り除いた後にシミが残ることはない。

だからと言って、そのまま、次の生活者が使い続けるのは困難。

衛生上のことだけでなくニオイも完全には取り切れないし、何より、精神的な問題が大きい。

結局のところ、貼り替えは避けられないのだが、汚れたままだと貼り替えさえできないわけだから、どちらにしろ、特殊清掃・消臭消毒は必要なのである。

幸い、特殊清掃後の床には、目立った痕は残らず。

また、人工的に消臭した部屋のニオイは、「自然なニオイ」と言い切れるものにはならなかったが、少なくとも「クサい」という次元からは脱出。

とにもかくにも、故人が生きていてこその部屋だったわけで、本人がいなくなったからには、もう、あとは、相続人の手で事務的に処分されるのを待つだけだった。

それでも、一時的にでも、部屋を故人好みのオシャレな空間に戻すことができた。

孤独死も、その後の腐敗も、当人が意図して起こすものではない。

当人にとっても不本意なはずで、独りよがりを承知で、「少しは故人の役に立てたかな・・・」と思いながら作業を終えたのだった。

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孤独死で発見が遅れてしまった際はご相談ください！

現場は住宅地に建つ一軒家。

そこで暮らしていた高齢女性が孤独死。

台所仕事でもしていたのか、または、具合が悪くなって吐き気でももよおしたのか、一階キッチンの流し台の前で倒れたよう。

そして、そのまま何日もが経過。

季節の暑さも手伝って、遺体は、深刻な状態になるまで腐敗してしまった。

遺体から発生する腐敗体液は、時の経過にしたがって滲み出る一方。

また、床材は、透水性のないクッションフロアだったため、重力にしたがって流れるのみ。

カーペットや畳と異なり、床に浸み込むことはなく、かなりの広範囲を汚染。

赤黒く染まった床だけでなく、濃淡をもって流れ出たその模様が、現場の凄惨さを増幅させていた。

一階部分には凄まじい悪臭が充満。

気温の高さが、それを更に助長。

しかしながら、それに比べて、ウジ・ハエの発生は少量。

どういう訳か、無数にいてもおかしくない連中の姿は意外なほど少数。

もちろん、この状況は、作業をする上では助かることだったのに、何故か、想定外の光景を不思議に思う気持ちの方が強かった。

遺体汚染については特殊清掃を実施。

汚染範囲が広いことと、固く凝固している部分も多かったことで、作業は難航。

しかし、透水性のない床材であったことが幸いし、外観だけは、原状を回復。

クッションフロアの切れ目や際に若干の悪臭は残留したものの、仮に、写真で見たとしたら、何の問題も見受けられないくらいきれいになった。

そうは言っても、この床をそのまま使うのは無理。

表からは確認しにくいが、流し台の下や床材の切り際には腐敗体液が浸み込んでいる可能性が高く、ニオイもとり切れないし、とにかく、不衛生。

また、問題は床のことだけにとどまらず、キッチン周りは大がかりな内装改修工事が必要な状態。

次に暮らす人にとっては、「一見はきれいなった」と言っても、このままの状態では、精神的に受け入れ難いものもあるはずだった。

とにもかくにも、作業前に比べたら雲泥の差。

見た目だけは、見違えるようにきれいになり、当方も自画自賛。

作業前の状態を知っていた依頼者も、ここまできれいになるとは思っていなかったらしく、その作業成果に対しては、驚きとともに大満足してくれたのだった。

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