ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
依頼主はアパートの管理会社。
賃貸借契約の連帯保証人は特定の個人ではなく保証会社。
いわゆる“孤独死保険”には加入しておらず、故人の後始末にかかる費用の多くは大家が負担せざるを得ない状況。
少しでも負担を軽減したい大家は、管理会社に故人の親族を探すよう依頼。
それを受けた管理会社は、「親族探しの手がかりになるようなモノがあれば分別してほしい」と当方に要請してきた。
警察は、親族について一通りの探索をしたよう。
しかし、近しい血縁者を見つけることはできず。
警察が探してみつからない者を管理会社(大家)が探し出せるとはとても思えなかったが、大家からプレッシャーをかけられている担当者が気の毒に思え、当方はできるかぎり協力することに。
それで、遺品を入念にチェック。
単なる貴重品探しとは目的が異なるため、より細かな探索・確認を心掛けた。
書類等は色々と出てきたが、ほとんど負債系のもの。
故人は、亡くなる少し前に入院治療していたようで、その費用の支払いを滞らせているようでもあった。
色々な書類の中には病院からの督促状・分割払い誓約書・支払い計画書があった。
経済的に困窮し、身体的にも疲弊していることが伺えた。
生活保護受給の要件は満たしているように思われたが、故人なりのポリシーがあったのが、相談や受給の形跡はなかった。
そんな中に一つの菓子箱があった。
開けてみると、幼い字で書かれた何通かの手紙やハガキが入っていた。
それらは故人の娘から送られてきたもののようで、多くは、お年玉や誕生日プレゼントに対する礼を短くしたためたものだった。
ただ、日付を見ると、約三十年も前のもので、肉親捜しの手がかりになるとは思えず。
しかし、それらは、故人に妻子がいたことを示すものなので、管理会社に引き渡した。
特殊清掃・遺品整理・消臭消毒、一連の作業は難なく進行。
その後の原状回復に向かう道筋をつくることができた。
また、過去における故人の肉親の存在も明かすことができ、管理会社の大家に対する面目を保つこともできた。
ただ、結局のところ、親族が現れる可能性は低く、仮に現れたとしても相続放棄すればそれで終わる。
それも、不動産運用の一大リスクとして、大家が呑み込むしかないことだった。
→※詳しい話は「特殊清掃 戦う男たち(再会)」
作業場所 | 賃貸木造アパート(1K) |
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依頼内容 | 特殊清掃 遺品整理 消臭消毒 |
作業時間 | 3週間 |
作業人数 | 4名(延べ人数) |
作業料金 | 150,000円(税抜き)不要物処理費別途 |
孤独死部屋の処理は、ヒューマンケアにお任せください!
千葉市若葉区周辺の対応地域
(中央区、稲毛区、緑区) 佐倉市、四街道市、八街市、東金市
ヒューマンケアの事例紹介Example
解体 内装工事 特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭
腐敗体液の特殊清掃事例まとめ編㉕
住人が孤独死し、長い期間に渡って放置されてしまった案件。
故人が倒れていたところの床材は、二件ともクッションフロア。
これは、通称「CF」と呼ばれ、厚手のビニールクロスのようなもの。
耐水性・防水性に優れており、表面に切れ目やキズがあれば、そこから水分は浸透してしまうが、無キズであれば、原則として水分が浸み込むことはない。
したがって、住居用の一般家屋等においては、トイレ・洗面所・脱衣場・洗濯機置場など、水気が多い床に貼られる。
また、近年では、居室のフローリングの代替品として使える高品質のものもあり、比較的、安価で工事もしやすく、内装をつくる材料としては重宝されている。
しかし、こういったことが起こると、汚染は横に広がりやすく、汚染面積が大きくなってしまい、壁際など、思わぬところにまで汚染が広がることもあるのである。特殊清掃 遺品整理 消毒・消臭 害虫駆除
孤独死処理事例まとめ編⑲
孤独死が発生し、重度の汚染が発生してしまった案件。
本件は、二件とも、故人が畳敷きの和室に倒れていたケース。
近年の建物は、畳敷ではなくフローリングであることが多い。
フローリングは、水気に強く、ダニの発生もなく、掃除もしやすく、衛生的。
また、色柄や質感も、多種多様で、選択肢も多い。
一方の畳はその逆。
もちろん、畳には畳の良さがあり、フローリングにはない機能や、その他の長所もたくさんある。
しかし、耐水性は低く、吸水性は高く、手入れを怠ると、不衛生になりやすい、
理想の死を形容して、「最期は畳の上で・・・」と言われた時代もあったが、今は昔。
事と次第によっては、そんなこと言っていられないときもあるのである。


