ヒューマンケアの事例紹介Example
依頼者不在の案件・依頼者了承を得た案件のみ掲載をしています
内装工事 ゴミ屋敷清掃
ゴミ部屋の片づけ事例㊹ 【東京都江東区】
訪れた現場は、老朽マンションの一室。
間取りは小さめの3LDK。
居住者は、老年の母親と中年の息子の二人。
依頼者は、別に暮らす母親の娘、男性にとっては姉。
依頼の内容は、ゴミ・不用品の片づけだった。
暮らし始めた当初、ここには父・母・娘・息子の家族四人が生活。
過ぎる年月の中で父親は亡くなり、娘(以後「女性」)は嫁ぎ、残ったのは母と息子の二人だけに。
そして、更に年月が過ぎ、加齢によって母親の家事は滞るようになり、それに息子(以後「男性」)のだらしなさが重なって部屋はゴミ部屋化。
女性にとっては実家でもあり、女性は時々訪問しては、できるかぎりの掃除や片づけをしていた。
が、それで追いつくはずもなく、部屋の状態は深刻化していくばかりだった。
そんな中、老朽劣化した部屋をリフォームする計画が浮上。
併せて、老いた母親のためにバリアフリー化も図ることに。
それに当たって、親子は一時的に仮住処へ転居することになり、生活必需品以外は ほとんど処分することに。
また、使っている家具や家電も古いモノは買い替えることに。
依頼者の女性は、部屋にある物のほとんどを処分するつもりでいた。
女性は、ゴミ部屋の始末・リフォーム工事・家財生活用品の一新を通じて、母親に楽させると共に、男性(弟)のだらしない暮らしぶりを変えたいとも考えていた。
したがって、母親にも男性にも、余計なモノは徹底的に処分させるつもりだった。
先の生活が楽になることに期待した母親は、女性の案を快諾。
一方、趣味嗜好で集めた物を中心に多くの捨てたくない物を持つ男性は難色を示した。
しかし、そもそも、仮住処に持って行ける物にはかぎりがあるし、バリアフリー化の影響で、新しく造られる自分用の部屋は従前の半分ほどのスペースになり、持ち物をかなり減らさなければならないことは誰の目にも明らかだった。
現場にある処分物の所有者は、一部は母親で大半は男性。
しかし、その男性が片付けに積極的に協力する可能性は低かった。
また、協力しないだけではなく、拒む可能性もあった。
したがって、作業内容は姉の仕切りによって決まり、何事も姉の主導によって進められることに。
併せて、見積書や契約書は姉の意向に沿ってつくられ、作業は、その意向に従って行われることとなった
作業の日、母親は先に転居し不在で、女性も所用で現場には来ず。
男性にとって本作業は女性に無理矢理に押し付けられたようなもの。
女性がその場にいないことをいいことに、男性は、明らかにゴミと判断できるモノ以外の処分を拒み始めた。
CD・DVD・書籍など、当初の契約に含まれていた処分品がどんどん外された。
ただ、そうなると、当方は契約不履行という責任を負うことにもなりかねず、困った当方は、女性に電話して指示を仰いだ。
状況をきいた女性は憤慨。
自分の予定を変更して、急遽、現場へ駆けつけて来た。
そして、ゴミ部屋をつくった張本人のクセに人の言うことをきかない男性を叱責。
半ば強引に男性の同意を取り、当初の契約通りの仕事をするよう当方に指示した。
そうして、結局、男性が拒んだモノは、ほぼすべて処分となった。
結末は、男性にとっては不本意なカタチとなった。
しかし、これで仮住処への一時転居やリフォーム工事がスムーズにできる環境は整った。
一波乱も二波乱もあったけど、女性も満足してくれた。
姿のなかった母親も、新生活へ向かって前進したことを喜んでくれるはず。
あとは、リフォーム工事が無事に済んだ後の新生活に期待を寄せるのみだった。
| 作業場所 | 老朽マンション(3LDK) |
|---|---|
| 依頼内容 | ゴミの梱包・搬出 |
| 作業時間 | 5時間 |
| 作業人数 | 3名 |
| 作業料金 | 180,000円(税抜き)不要物処理費別途 |
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ヒューマンケアの事例紹介Example
特殊清掃 消毒・消臭
死後推定2週間の特殊清掃事例52 【横浜市緑区】
ある真夏の朝、特殊清掃の相談が入った。
内容は、「高齢の母親が孤独死」「死後約二週間」「管理会社に近隣から苦情が入っている」「今日の午後、来てもらえないだろうか」というもの。
重症現場を想像するには、「猛暑の中で死後約二週間」というだけでも充分だったが、「近隣苦情発生」という情報は、その想像に輪をかけた。
とにもかくにも、早めに現場に行くことが肝要。
当方は、当日の予定を変更して、現場に行くことにした。
訪れた現場は、公営の大規模団地。
当方は、約束の時間に合わせて現れた男性と軽く挨拶を交わし、「近隣から苦情が来ている」ということを意識しながら共に目的の部屋へ。特殊清掃 消毒・消臭
浴室の特殊清掃事例まとめ編③
孤独死の後、重度に遺体が腐敗してしまった案件。
住居には、生活の用途に合わせて、色々なスペースや設備がある。
そして、一口に「孤独死」と言っても、皆が、寝室のベッドや布団に横になって亡くなったり、居間などの居室で亡くなったりするわけではない。
玄関で亡くなる人、廊下で倒れる人、台所で見つかる人、現実には、様々なケースがある。
そして、風呂で亡くなる人もおり、これも、決して珍しいケースではない。
冬場、高齢者の浴室での事故もその一つ。
体調が急変し、自分ではどうしようもできなくなるわけだから、仕方がない。
とはいえ、寝室や居間と比べると、発見されにくい場所でもあるため、遺体の腐敗損傷も激しくなる傾向にあり、また、浴槽設備の汚染もともなうため、特殊清掃の難易度も高くなるのである。特殊清掃 消毒・消臭
孤独死部屋の特殊清掃と消臭事例まとめ編㉟
そこに暮らしていた住人が孤独死し、そのまま時間がたってしまった案件。
一件は、賃貸アパートの一室。
腐敗した遺体による汚染は、周囲の家財を巻き込んで、床に拡散。
遺体液が浸み込みにくい床材のため、その分、大きく広がっていた。
もう一件は、古い木造住宅の一室。
畳敷きの和室で、畳の上にはカーペット。
畳もカーペットも、共に遺体液を吸収しやすく、それを充分に吸い込んで腐食。
故人の姿がリアルに感じられるくらい、凄惨な光景をつくり出していた。
もちろん、二件の部屋には、著しい異臭が充満。
一口に「孤独死」と言っても、当然、亡くなった人も違えば、その現場も違う。
にも関わらず、放たれるニオイは同じ系統。
他の動物や食肉とは異なる人間特有のニオイ。
嗅ぎなれたニオイながら、ふと、「動物や食肉と何が違うのだろう・・・」と怪訝に思い、また、「“人間”という生き物は、いい意味でも悪い意味でも特別なのだろうか・・・」と不思議に思うときがある。









