事例紹介

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特殊清掃(孤独死)事例まとめ編㊱

そこに暮らしていた住人が急死し、それに気づく人がおらず、そのまま放置されてしまった案件。
一件は、賃貸マンションの一室。
場所は玄関。
腐敗した遺体液は、玄関土間を覆いつくしていた。
もう一件は、古い木造住宅の浴室。
故人は浴槽に浸かったまま死去。
保温された湯により、その肉体は、重度に腐敗し、湯に溶け出てしまった。
故人に持病はあったのかもしれないが、部屋・家屋に残った生活感からすると、二人(二件)とも、日常生活を健常に送っていたよう。
布団に横になっていて亡くなったわけでもなく、“最期”は、何の予兆もなく、いきなり訪れたことが伺え、「先のことは本当にわからないもの」「命は儚い」ということを、あらためて痛感させられたのだった。

①玄関土間の特殊清掃(孤独死)【埼玉県さいたま市】

玄関土間の特殊な汚れは、ヒューマンケアにお任せください!

 

    

 

          

 

現場は、賃貸マンションの一階一室。

そこで生活していた初老の男性が急死。

倒れていた場所は玄関。

その死に、ただちに気づく者はおらず、そのまま何日もの日数が経過。

その結果、玄関の土間は全滅。

遺体腐敗で発生したものにより、深刻なレベルで汚染されていた。

 

故人が倒れたのは、外と、たったドア一枚隔てただけの玄関。

おそらく、数日前から、玄関前には異臭が漏洩していたはず。

で、傍を通れば、それなりの異臭が感じられたはず。

しかし、見ず知らずの他人とは、余計な関りを持ちたくないのが人の常。

しかも、外観上は何の異変もなく、また、玄関から中は、まったくプライベートな空間なわけだから、首を突っ込みたくなかった気持ちも理解できなくはなかった。

 

故人には妻子はなく、もっとも近い血縁者は兄弟。

ただ、賃貸借契約の保証人ではなく、また、生前から、かなり疎遠だったよう。

故人の死も「寝耳に水」だったようで、その後始末も及び腰。

相続を放棄する公算も高く、大家にとって満足できるほどの対応もせず。

しかし、放っておいて害を被るのは大家。

結局、故人の後始末は大家主導で行われることとなった。

 

帰宅の際か外出の際かは定かではないけど、故人の身体は、急激な異変に襲われたのだろう。

ただ、そこは玄関。

大声でも上げれば誰かの耳に届いたのかもしれなかったし、実際に、故人は助けを求めたのかもしれなかった。

もちろん、そんな間も与えられず、命は尽きてしまったのかもしれなかったが。

とにもかくにも、悔やんだところで時間を巻き戻すことはできるはずなく、故人が気の毒ではあったが、そんなこと、後になって考えても仕方のないことだった。

 

場所が場所だけに、特殊清掃は、表からの人目を気にしながら実施。

室内側からだけだと無理があり、どうしても、玄関ドアを開放したまま、外側から作業する必要があった。

ただ、不幸中の幸いで、汚染されていたのは狭い玄関のみ。

部屋全体を消臭消毒することは必須だったが、改修工事が必要なのは玄関土間と その周辺のみ。

水周設備や部屋の改修に比べれば、はるかに安価で済む。

その辺のところをアドバイスすると、大家は、「覚悟していたより軽い負担で済みそうで安心しました」と胸をなでおろし、「頼んでよかった!」と言ってくれたのだった。

 

作業場所賃貸マンション(1DK)
依頼内容特殊清掃・消臭消毒、土間解体、原状回復工事、遺品整理、不要物処理、買取
作業時間延べ2週間
作業人数延べ7名
作業料金280,000円(税抜き)(ゴミの処分費別途)

 

 

さいたま市周辺の対応地域

朝霞市 上尾市 川口市 川越市 志木市 戸田市 蓮田市 富士見市 蕨市 春日部市 越谷市 白岡市

②浴槽の特殊清掃(孤独死)【東京都世田谷区】

浴槽の特殊清掃は、ヒューマンケアにお任せください!

 

          

 

現場は、住宅地に建つ一戸建。

その浴室で住人が孤独死。

しかも、浴槽に入ったまま。

のんびり湯に浸かっていたところ、体調に異変が生じて急死したものと思われたが、最期、そんなに苦しまずに済んだことが想像され、不慮の死であっても、それは救いのように感じられた。

 

一方、残された現場は、至極凄惨なことに。

言わずと知れたことだが、遺体にかぎらず、朽ちる性質があるモノは、「寒い」より「暑い」方が、「冷たい」より「熱い」方が腐りやすい。

浴槽に設置されていたのは、「24時間風呂」といわれる、湯温が維持できる設備。

悪いことに、これが稼働していたようで、結果的に、これが仇となってしまった。

 

死後経過日数は数日。

しかも、冷めることがない湯に浸かっていたわけで、遺体が重度に腐敗するには、充分な時間。

併せて、浴室には、浴室死特有の生臭い悪臭が充満。

湯(特殊清掃の時点では水)は、透明度を完全に喪失し、真っ黒に変色。

表面には脂が浮き、水中には、遺体から発生した色々なものが浮遊。

底に何かが沈殿していることも容易に想像できた。

 

依頼者は、別に暮らす故人の子息。

警察からも、「見ない方がいいのでは?」と言われ、警察署の霊安室に運ばれた遺体を見ず。

遺体が発する異臭は、専用の袋に入れられた状態でも鼻を突いてきて、状態が極めて悪いことはイヤでもわかった。

また、警察は、「現場も見ない方がいい」とアドバイス。

想像を絶する光景に様変わりしているはずで、警察に言われるまでもなく、見るつもりもなかった。

 

浴槽の中には、故人が置いて逝ったモノがたくさん。

見た目のさることながら、ニオイも強烈。

それを処理する特殊清掃が過酷を極めてことは言うまでもない。

ただ、それまでの経験を材料に作業手順を考え、それに従って、機械的に身体を稼働させるのみ。

余計なことに頭を働かせると不覚を取る。

想定外の事象が発生したら、臨機応変に作業内容を変更。

浴室がきれいになった代わりに自分自身が酷く汚れてしまったが、とにかく目的は完遂できた。

 

結果、依頼者には「大変な仕事をやっていただいて、本当に助かりました!」「これで家に入りやすくなります!」と、満足してもらえたのだった。

 

作業場所一戸建て
依頼内容特殊清掃・簡易消毒、汚物の撤去処分
作業時間4時間
作業人数1名
作業料金98,000円(税抜き)

 

世田谷区周辺の周辺の対応地域

杉並区 渋谷区 目黒区 大田区 神奈川県川崎市(中原区 高津区 多摩区) 三鷹市 調布市 狛江市

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